人吉周遊バス
ナビゲーションに移動
検索に移動
人吉周遊バス(ひとよししゅうゆうバス)は、産交バスが運行している熊本県人吉市内のバス路線。愛称は「じゅぐりっと号」。2009年4月25日より運行開始、2012年11月25日の運行を以て終了したが、2013年3月16日より運行再開した。
概要[編集]
- JR九州の2009年春のダイヤ改正で、2009年4月25日より人吉駅 - 熊本駅間を運行する観光列車「SL人吉」の運行開始に合わせて運行されることが決定した。
- 愛称の「じゅぐりっと」は、人吉・球磨地方の方言で「順番に、一つずつ、ゆっくりと巡る」という意味をこめて、人吉・球磨を満喫するために市内周遊バスの愛称として選んだ。
2010年3月改正[編集]
- 2010年3月1日より人吉市内を巡回する人吉タウンバス「さるく人吉」の運行開始にあわせ、運行経路の変更とダイヤ改正が行われた。ただし運行本数は変わらない。これまでは人吉インターと人吉駅を接続する役割を持たせていたが、人吉市内中心部の観光路線として特化された。同年2月までは人吉駅前を発着点に人吉IC乗降口を折り返すルートでの運行だったが、人吉産交を起点・終点とし、願成寺方面へ経路を延長した。これにより球磨川下り発船場・願成寺前・紺屋町バス停が新設されるほか、「さるく人吉」も停車する願成寺温泉前・泉田保育園前バス停や一般路線バスの停留所である人吉郵便局前バス停にも停車する。なお今回の経路変更に伴い、大信寺前・お茶の三翠園前・中央温泉前バス停が廃止となったほか、人吉IC乗降口への乗り入れも廃止された。
- 2010年3月1日より人吉市内を巡回する人吉タウンバス「さるく人吉」の運行開始にあわせ、じゅぐりっと号・さるく人吉共通の「1ヶ月フリーパス」と呼ばれる定期券が発売された。フリーパスは、一般向けの通勤用と学生向けの通学用の2種類があり、産交バス人吉営業所とバス車内で販売されている。またバス車内では、毎月20日から月末まで翌月分を販売している。なおこの定期券は、3月1日の「さるく人吉」の運行開始に先がけ、産交バス人吉営業所では2月24日から発売された。2012年9月30日の「さるく人吉」運行終了に伴い同日を以って販売も終了した。
2011年8月改正[編集]
- 2011年7月31日までは、毎日運行を実施していたが、平日の利用客が少ないことから、8月1日からは毎週土曜・日曜及び祝祭日のみの運行に切り替えた(運行ダイヤや運行経路は変わらない)。
「SL人吉」の運行開始に合わせ、市内観光ができる周遊バスとして、補助金無しの自主運行を行っていたが、採算が取れず、2012年11月25日の運行を以て終了することとなった。
2013年3月改正[編集]
- 人吉産交 - 人吉IC乗降口間で運行されていたバス路線を見直し、人吉駅前 - 人吉IC乗降口間を1日10往復20本を運行する生活・観光共用路線として復活した。運行経路や運行ダイヤは、地元住民だけでなく、観光客にも利用しやすい様に設定。運行ダイヤは、高速バスやJRの列車の発車時刻に合わせて改正された。その他新たにバス停が4ヵ所新設された。なお運行ダイヤは平日・土日・祝祭日共通。運賃は通常の路線バスと同じキロ加算で、乗車区間で異なる(均一運賃ではない)。2012年11月25日の運行を以て終了した市内周遊路線は廃止となった。
2014年4月改正[編集]
- 運行ダイヤが平日・土日・祝祭日共通から平日のみと土日祝日のみに変更(運行本数は変わらない)。また人吉医療センターバス停を新設(平日のみ停車)。総合病院前バス停は、バス停名称が「人吉市立第一中学校前」へ変更された。
運行本数・運賃・運行会社[編集]
- 運行本数:1日10往復20本
- 運賃 : 150円~220円(大人片道)
- 運行会社 : 産交バス人吉営業所
- ※各社共通1日乗車券「わくわく1dayパス」(熊本県内版)およびSUNQパスは全九州版・北部九州版ともに使用可能。熊本地域振興ICカードや全国相互利用カード(nimoca等)は使用不可。
- ※車内の料金箱には両替機能が付いていない為、両替は運転士に直接申し出る必要がある。但し、持ち合わせに限りがある為、なるべく小銭を用意することが望まれる。
停車停留所[編集]
2009年4月25日から2010年2月28日まで[編集]
- 人吉IC乗降口 - お茶の三翠園前 - 鍛冶屋町通り入口 - 中央温泉前 - 人吉駅前 - 中青井町 - 国宝青井阿蘇神社前 - 永国寺前 - 繊月酒造前 - 老神神社前 - 札の辻夫婦恵比寿神社前 - 九日町 - 人吉城歴史館前 - 市役所前 - 元湯前 - ふるさと歴史の広場 - 五日町 - 大信寺前 - お茶の三翠園前 - 人吉IC乗降口 - お茶の三翠園前 - 鍛冶屋町通り入口 - 中央温泉前 - 人吉駅前
2010年3月1日から2012年11月25日まで[編集]
- 人吉産交 - 人吉駅前 - 中青井町 - 国宝青井阿蘇神社前 - 永国寺前 - 繊月酒造前 - 老神神社前 - 札の辻夫婦恵比寿神社前 - 九日町 - 人吉城歴史館前 - 市役所前 - 元湯前 - ふるさと歴史の広場 - 五日町 - 球磨川下り発船場 - 願成寺前 - 願成寺温泉前 - 泉田保育園前 - 鍛冶屋町通り入口 - 紺屋町 - 人吉郵便局前 - 人吉駅前 - 人吉産交
2013年3月16日から2014年3月31日まで[編集]
(太字は新設停留所)
- 人吉IC乗降口 - 人吉IC前 - 鶴田団地前 - 鬼木町 - 北泉田町 - 外山病院前 - 二日町 - 九日町 - 札の辻夫婦恵比寿神社前 - 新町 - 総合病院前 - 永国寺前 - 人吉橋 - 中青井町 - 人吉駅前
2014年4月1日以降[編集]
(太字は新設停留所)
- 人吉IC乗降口 - 人吉IC前 - 鶴田団地前 - 鬼木町 - 北泉田町 - 外山病院前 - 二日町 - 九日町 - 札の辻夫婦恵比寿神社前 - 新町 - 人吉医療センター前 - 人吉市立第一中学校前 - 永国寺前 - 人吉橋 - 中青井町 - 人吉駅前
- 人吉医療センター前バス停は平日のみ停車。
使用車両[編集]
和歌山県海南市で観光循環バスとして使われていた2003年式の26人乗りのボンネットバス風マイクロバス(三菱ふそう・ローザの車椅子対応リフト付き)を産交バスが購入し改造した車両が使われた。ちょっと渋めの外観は、「SL人吉」の車体色に合わせた濃紺の車体色に、人吉球磨を代表する球磨川と人吉城址をイメージしてデザインされたイラストが描かれていた。内装も「SL人吉」と同じように大正ロマンを感じさせるデザインになっていて、レトロ感を出すために座席には木が使われていた。
2012年11月26日から2013年3月15日までは、人吉産交 - 人吉インター間を結ぶ一般路線に使われていた。
尚、専用車は2020年7月4日、令和2年7月豪雨の影響で人吉営業所にて冠水被災しており、廃車された模様である。
このため、現在は一般路線バスの車両にて運行されている。
脚注[編集]
- ↑ 人吉橋橋梁補強・補修工事に伴う交通規制解除について 人吉市ホームページ 2010年7月16日