京畿道
京畿道は、大韓民国の行政区域(日本に例えると政令市域を除いた県相当)である。
概要[編集]
韓国北西部、ソウル・仁川周辺に広がる道。道都は水原市におかれている。
事実上の道の中心都市はソウルであるが、ソウル・仁川の二大都市は道から独立した特別市・広域市となっており、実質、ソウルの郊外で構成されている道とも言える。
ソウルに近い市は人口100万を超えており、水原、高陽、龍仁の3市は日本の政令指定都市相当の特例市となっている。
江原道とともに朝鮮半島の南北分断前は北朝鮮にも跨っており、開城特別市も京畿道の一部であった。
地理[編集]
朝鮮半島の西部で、黄海に面している。
気候[編集]
温帯夏雨気候(Cwa)に属する。夏・冬とも、気温は日本の福島に近い。
歴史[編集]
古代より韓国の中心で、5世紀頃まで百済が都をおいていた。その後、満州から北朝鮮まで南下してきた高句麗がさらに南下、6世紀は高句麗領となった。その次は慶尚道中心の国であった新羅が北上、7世紀から9世紀にかけて新羅領であった。
10世紀から14世紀にかけての高麗は開城を、15世紀から19世紀にかけて朝鮮八道を制定した李氏朝鮮、および現在の大韓民国はソウルを都としており、京畿道周辺が朝鮮半島の中心であった。日本統治期も朝鮮八道の区画が承継された。
朝鮮半島の南北分裂により、京畿道も38度線を境に分断され、北朝鮮が支配した部分は開城直轄市、後に黄海北道に編入された。残りの韓国支配となった地域から、ソウル・仁川の都市部を除いた範囲が現在の京畿道である。
交通[編集]
空港[編集]
道内に空港は無い。仁川市の仁川空港、ソウル市の金浦空港が道の玄関。
鉄道[編集]
ソウルの郊外であり、鉄道網は充実している。高速鉄道KTXの幸信駅、光明駅がある他、在来線の水原駅、東灘駅、平沢芝制駅からもKTXの一部列車を利用できる。
メディア[編集]
春川市には、京畿道と仁川広域市をエリアとする韓国唯一の独立民放局であるOBS京仁テレビがある。