井上信也

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井上 信也(いのうえ しんや、大正10年(1921年1月5日 - 令和元年(2019年9月30日)は、生物学者顕微鏡学者アメリカ合衆国国籍。駐ハンガリー公使・井上庚二郎の長男。

医学生物学における偏光顕微鏡ビデオ顕微鏡の開祖とされる。彼の著書「Video Microscopy」は、顕微鏡学者必携の名著である。彼以前には存在を疑問視すらされた紡錘体を直接観察することにより、その存在を最終的に証明し、長年にわたる論争に終止符を打った。また、レクチファイ偏光光学系など、偏光顕微鏡をはじめ各種の顕微鏡の革命的な技術を発明・開発してきた。

略歴[編集]

イギリスロンドンで生まれる。昭和19年(1944年)に東京大学を卒業し、昭和26年(1951年)にアメリカプリンストン大学大学院を修了する。そして当時の東京都立大学助教授やアメリカ・ペンシルベニア大学教授となり、ウッズホール海洋生物学研究所で長い間、研究生活を送った。新しい光学顕微鏡技術を開発し、細胞分裂細胞骨格などの研究に大きく貢献し、平成15年(2003年)度の国際生物学賞を受賞した。

令和元年(2019年)9月30日、アメリカ・マサチューセッツ州ファルマスで死去した。98歳没。