ムンタスィル

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ムンタスィル(? - 862年6月)は、アッバース朝の第11代カリフ(在位: 842年 - 862年6月)[1]

生涯[編集]

第10代カリフ・ムタワッキルの子で、父が弟のムウタッズを偏愛していたため、廃嫡される事を恐れて父と同時期に対立していたトルコ系軍人と図って父を861年に暗殺して即位した[1]

しかしトルコ軍人らはムタワッキル殺害でムンタスィルの弟らから報復されることを恐れてムンタスィルに排除するように要求し、ムンタスィルもそれを聞き入れて次のカリフには自分の息子を立てることで合意した[1]。ムンタスィルの治世は半年ももたず862年6月に死去するが、これには暗殺説もある[1]

跡を第8代カリフ・ムウタスィムの孫にあたるムスタイーンが継いだ。

ムンタスィルの墓は現存するアッバース朝のカリフの物で最も古い墓とされている[1]

脚注[編集]

  1. a b c d e 小和田『世界帝王事典』P87

参考文献[編集]