ムウタッズ

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ムウタッズ847年 - 869年)は、アッバース朝の第13代カリフ(在位: 866年 - 869年)[1]

生涯[編集]

第10代カリフ・ムタワッキルの次男[1]。父から偏愛されたため、861年に兄のムンタスィルが反乱を起こして父を殺害し、自らも中枢から排除された。その後、兄が死去してムスタイーンが第12代カリフに即位すると、反乱を起こされる事を恐れて監禁された[1]。しかしムスタイーンの治世が支離滅裂を極めたので、トルコ系軍人から擁立されてムスタイーンを暗殺し、自らが19歳の若さで即位した[1]

しかし即位後は弟らを殺したり、バグダードサーマッラーで反乱は続くなどした[1]。また連年の内紛で国家財政は危機的な状況にあり、そのため軍への給与の支払いも滞るようになって軍人は不満を抱き、869年に反乱を起こしてムウタッズは暴行を受けた上に廃位され、さらに灼熱の部屋に閉じ込められて3日後に死去したという[1]。享年23。

新たなカリフには従兄弟のムフタディーが擁立された。

脚注[編集]

  1. a b c d e f 小和田『世界帝王事典』P88

参考文献[編集]