ミステリークレイフィッシュ

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ミステリークレイフィッシュとは、アメリカザリガニ科に属するザリガニの一種である。「マーブルクレイフィッシュ」「ミステリーザリガニ」「マーモクレブス」という別名もある。

概要[編集]

1995年アメリカフロリダ州エバーグレーズで捕獲されたスラウクレイフィッシュがドイツの生き物フェアに売り出された[1]

それをある愛好家が買い、育ててみると交尾をしないで繁殖した。然し、爆発的に繁殖したため、近所のペットショップに持ち込み、それをまた別の愛好家が買い、増えていった[1]

形状[編集]

体長は7~10cm。マーブル状の模様がある。

生息環境や餌成分により体色は代わり、青くなる場合がある。

移入[編集]

欧州やマダガスカルでは、野外に逃され、問題になっている。

日本でも逃されたと思われる個体が2007年に北海道札幌の西岡公園で見つかり、2018年3月には愛媛県松山市の川でも見つかっている[2]

2019年2月28日、本種を「特定外来生物」に指定する事が閣議決定した。然し、この時は指定されなかった。

2020年9月11日に、本種を含むザリガニほぼ全種を特定外来生物に指定することが閣議決定し、同年11月2日に指定された。

脚注[編集]

  1. a b SarahGibbens (2018年2月9日). “クローンを作って激増したザリガニ、秘密は染色体”. natgeo.nikkeibp.co.jp. https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/c/020800073/ 2024年1月3日閲覧。 
  2. 西川潮、東典子、佐々木進一、岡智春、井上幹生「西日本におけるマーモクレブスの初記録と淡水生態系への脅威」、『Cancer』第26巻、2017年、 5-11頁、 doi:10.18988/cancer.26.0_5