マーティン・シャーウィン

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マーティン・シャーウィンMartin J. Sherwin1937年7月2日 - 2021年10月6日)は、アメリカ歴史学者タフツ大学名誉教授。専門は、アメリカ外交史、原爆開発を中心に1940年代のアメリカ外交が主要な研究テーマである。

生涯[編集]

アメリカ・ニューヨーク出身。ダートマス大学卒業後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で歴史学の博士号を取得。

アメリカによる日本への太平洋戦争中における広島市長崎市への原爆投下について検証した著書「破滅への道程」で世界的に名を知られる。2006年に共著『オッペンハイマー――「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇』でピューリッツア賞を受賞。2020年8月にも、米紙への共同寄稿で原爆をめぐり「米国は各時代の幕を開ける必要はなかった」と自国の原爆使用に対して否定的な考えを持っていた。

晩年は肺癌で闘病しており、2021年10月6日に84歳で死去した。

著書[編集]

  • A world destroyed: Hiroshima and its legacies, Random House, 1975.
『破滅への道程――原爆と第二次世界大戦』、加藤幹雄訳、TBSブリタニカ, 1978

共著[編集]

  • American Prometheus: the triumph and tragedy of J. Robert Oppenheimer with Kai Bird and Martin J. Sherwin, A. A. Knopf, 2005.
『オッペンハイマー――「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇』、上下巻、河邉俊彦訳、PHP研究所, 2007