トニ・モリスン
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トーニ・モリソン(Toni Morrison, 1931年2月18日 - 2019年8月5日)は、アメリカの作家、編集者で、アメリカにおける黒人文学の立役者。トーニ・モリスンとも表記される。
経歴[編集]
アメリカ・オハイオ州ロレーン出身。1970年に「青い眼がほしい」で文壇にデビューする。「ソロモンの歌」で全米批評家協会賞を受賞する。自らの子が奴隷となることから逃れるために殺害する女性の姿を描いた「ビラヴド」で1988年にピュリッツァー賞を受賞した。1993年にノーベル文学賞を受賞している。これはアメリカ黒人女性作家としては初めての快挙であった。
2019年8月5日、肺炎の合併症のため、ニューヨークの医療施設で死去。88歳没。
主な作品[編集]
- 『青い眼が欲しい』"The Bluest Eye"(1970年)
- 大社淑子訳 朝日新聞社 1981.10. のちハヤカワepi文庫
- 『スーラ』"Sula"(1973年)
- 大社淑子訳 早川書房 1995 のち文庫
- 『鳥を連れてきた女』
- 大社淑子訳 早川書房 1979
- 『ソロモンの歌』"Song of Solomon"(1977年)
- 金田真澄訳 早川書房 1980.2 のち文庫
- 『タール・ベイビー』"Tar Baby"(1981年)
- 藤本和子訳 早川書房 1995.2.
- 『誘惑者たちの島』
- 藤本和子訳 朝日新聞社 1985.5.
- 『ビラヴド』"Beloved"(1988年)
- 「ビラヴド(愛されし者)』吉田廸子訳 集英社, 1990.11 のち文庫、ハヤカワepi文庫
- 『ジャズ』"Jazz"(1992年)
- 大社淑子訳 早川書房 1994.11. のち文庫
- 『白さと想像力』"Playing in the Dark"(1992年)
- 白さと想像力 アメリカ文学の黒人像 大社淑子訳 1994.5. 朝日選書
- 『パラダイス』"Paradise"(1997年)
- 大社淑子訳 早川書房 1999 のち文庫
- 『ラヴ』"Love"(2003年)
- 大社淑子訳 早川書房,2005.3.
- 『子どもたちに自由を!』
- 『マーシイ』
- 大社淑子訳.早川書房,2010.1.
- 『ホーム』
- 大社淑子訳.早川書房,2014.1.
関連書籍[編集]
- カーニヴァル色のパッチワークキルト トニ・モリスンの文学 藤平育子著 学芸書林,1996.4.
- トニ・モリスン創造と解放の文学 大社淑子著 平凡社,1996.9.
- トニ・モリスンの世界 語られざる,語り得ぬものを求めて 加藤恒彦著 世界思想社, 1997.12.
- トニ=モリスン 吉田廸子著 清水書院 1999.1. Century books. 人と思想
- トニ・モリスン 木内徹,森あおい編著 彩流社 2000.10. 現代作家ガイド
- トニ・モリスン 大社淑子,木内徹編 日外アソシエーツ 2000.1 人物書誌大系
- エリザベス・A・ボーリュー編 荒このみ訳『トニ・モリスン事典』雄松堂出版 2006年
- ビラヴィド 吉田廸子編著 ミネルヴァ書房, 2007.7 シリーズもっと知りたい名作の世界
- ハーストン、ウォーカー、モリスン アフリカ系アメリカ人女性作家をつなぐ点と線 松本昇,君塚淳一,鵜殿えりか編 南雲堂フェニックス 2007.10
- トニ・モリスン『パラダイス』を読む アフリカ系アメリカ人の歴史と芸術的創造性 森あおい著 彩流社,2009.2.
- 創作の魔術師トニ・モリスン 奥野みち子著 大阪公立大学共同出版会 2011.2