チュチェ思想

チュチェ思想 (チュチェしそう、주체사상) は、朝鮮民主主義人民共和国の朝鮮労働党の政治思想である。

概要[編集]

ソ連や中国とは異なる朝鮮独自の思想としてマルクス・レーニン主義をもとに金日成が考案した思想である。

金日成・金正日・金正恩を称える北朝鮮でもっとも重要な基礎である。北朝鮮ではチュチェ思想塔のほか、元号にチュチェ暦が使用されている。このチュチェ思想を現在の形に完成させたのは金正日で、チュチェ暦を登場させるなど、よりいっそうの金一族が主体(チュチェ)であるという特徴が強化された。

わかりやすく言うと、金一族が主体(チュチェ)で人民を導く国家の頭脳であり、人民はそれに従い働くことで豊かな生活が手に入るということである。指導者が人民を指導するというのは他の社会主義国と変わりないが、チュチェ思想では指導者が金一族に限定され一族以外に代わることがない。

人民のインタビューでの説明では、金正恩同志が的確な指示で公共施設の建設を指示し、その素晴らしい施設を私たち人民が実際に利用することができる。金正恩同志の的確な指導のおかげであるという。例：紋繍遊泳場

1997年に使用開始。金日成が誕生した1912年を元年としている。(例：2022年はチュチェ111年)

2007年、敵国で宗教国家のアメリカの宗教情報サイトで世界第10位にランクインし宗教に認定される^[1]。チュチェ思想は宗教団体でいう教理であるという^[2]。