ジュラルミン
ナビゲーションに移動
検索に移動
ジュラルミン(英:Duralumin)は、1909年に製品化されたアルミニウム合金の名称。なお正式名はデュル・アルミン。
概要[編集]
真鍮に変わる軽量な素材として、アルミニウムに銅やマグネシウムなどが添加された合金。組成の発見はドイツのアルフレート・ヴィルムとされている。ドイツデュレンにあったデュラル・メタルウェルケにおいて開発され、フランス語の「デュル(硬い)」に引っ掛けて「デュル・アルミン」と命名された[1]。
その際のエピソードとし、金属試験片(テストピース)が多すぎて処理しきれなかった試験片が非常に成績がよかったが、再現しようと思っても成績が悪い。「おっかしいなぁ」と思っていろいろ調べてみたところ、「鋳造したあとに、しばらく時間をおくと硬くなる」という「時効効果」という現象が発見された。
軽量で強度が高い事が最大の特徴で、航空機用の部材としての歴史がある。
第一次世界大戦当時の飛行船、ツェッペリンの骨格に採用されたりした。
超ジュラルミン[編集]
ジュラルミンを超える素材。
超々ジュラルミン[編集]
超ジュラルミンを超える素材。第二次世界大戦当時の戦闘機、ゼロ戦にも採用されたりした。
弱点[編集]
合金は混ぜれば混ぜるほど融点が下がる。ジェット機は音速を越えるようになり、「音の壁」は突破したものの、こんどは「熱の壁」が立ちふさがった。そのため超音速機は熱で先端部が熔けてしまう。そこで熱に強いチタン合金が急がれた。MiG25 の先端は鉄が素材であった。
「A7075」としてJIS規格になったりしている。
脚注[編集]
- ↑ フランスには「デュラレックス」というグラスのブランドがある。