飛行船

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飛行船(ひこうせん)とは、流線型の気嚢にキャビンとプロペラ、それを回す発動機を取り付けた航空機である。航続距離と滞空時間が長大である。

飛行機との違い[編集]

飛行機は揚力によって浮き上がるが、飛行船は浮力によって浮き上がる。

気球との違い[編集]

気球は任意で上昇と下降ができるものの、水平方向への移動は風任せとならざるを得ないが、飛行船は自在に水平方向への移動ができる。

歴史[編集]

第1次世界大戦では、偵察や爆撃に多用された。飛行船は機体が大きい上に速度が遅く、しかも、機銃等で武装しても上から攻撃を受けたら全く無力で、通常、空中戦では戦闘機の敵ではないのだが、第1次世界大戦当時の戦闘機との速度差は少なく、高高度を維持すれば、複葉戦闘機がその高度に達する前に飛び去ることができたのである。

ドイツの飛行船が大爆発事故を起こしてから使われなくなった。それはヘリウムガスの無いドイツは、水素ガスを使っていたことが原因であり、ヘリウムを使えば爆発の危険はない。

現在では、巨大な機体と遅い速度を利用して空飛ぶ宣伝広告として使われている。

ちなみに、ドイツで大爆発事故を起こした飛行船(ヒンデンブルク号爆発事故)と、現在東京上空で広告宣伝飛行を実施している飛行船(ツェッペリンNT)は製造元が同じ名前(ツェッペリン)。

ツッコミ[編集]

  • ヒンデンブルク号の大爆発事故の原因は水素ガスではなく船体外皮の塗料によるもの。1997年にNASAの水素関連スタッフが解明した。
    • この外皮構造を分析した結果予測によると、たとえ不燃性のヘリウムガスを搭載していても、気嚢外皮は静電気放電発火により炎上は不可避だった。
    • 無論、不燃性のヘリウムガスであれば最終的な大爆発は避けられたというのは変わらないが、最初の発火理由からしてヘリウムガス搭載飛行船でも間違いなく墜落している。
  • 飛行船は遅いイメージがあるが、実際は地球上に存在する(原子力空母を含む)船舶より高速で、ツェッペリンNTは最大で時速125km(約60ノット)程度、爆発事故を起こしたヒンデンブルク号の最高速度は時速135kmだった(昔の方が速い)。これは特急列車と同じくらいの速度。計画中のジャンボジェットよりも大きなサイズのエアロスクラフトは時速300kmを予定している。
    • 飛行船がこういった高速が出せる理由は、浮力と推進力が完全に別なので移動速度を増すためには単純に推進力エンジンを積める限りどんどん積載すればいいだけなので、船舶、列車や飛行機よりも速度アップが簡単なことから。