ジェイアールバス関東東名三ヶ日支店
ジェイアールバス関東東名三ヶ日支店(ジェイアールバスかんとうとうめいみっかびしてん)とは、静岡県浜松市北区(現・浜名区)にあったジェイアールバス関東の支店(営業所)である。車両配置のない乗務員のみ所属の支店であった。
概要[編集]
国鉄時代の夜行高速バス東名ドリーム号は、東名静岡と名古屋インターで地上待機の乗務員と交代する形式を執っており、都合3人の運転手でリレーする形となっていた。
国鉄が分割民営化され、続いてバス事業の分社がされるとJRバス関東と西日本ジェイアールバスの2社共同運行体制になり、そのことで、国鉄時代から開放休憩場所として使用され、バスが転回・駐車できる十分なスペースがあり、東京 - 京阪神間のほぼ中間地点に位置する三ヶ日ICの目と鼻の先にあった三ヶ日ドライブインを2社の交代拠点に設定した。
以降、東京 - 三ヶ日間を関東、三ヶ日 - 京阪神間を西日本の乗務員が運転する運用に改め、交代拠点の設定にあたっては乗務員の仮眠所を整備。当初は乗務員配置のない仮眠所のみだったが、2005年に東京支店配下の三ヶ日営業所が開設され、乗務員の配置が開始された。
営業所はJAみっかび特産センターの2階に入居し、近隣には西日本JRバス三ヶ日宿泊所が置かれていた[1]。2018年には東京支店配下の営業所から東名三ヶ日支店と独立した支店に昇格した。
この間、2012年(平成24年)に新東名高速道路が部分開業したが、JRバス関東関連のバスは、乗務員交代のために三ヶ日JCTの東側の三ヶ日ICで必ず高速を出入りする必要があるため、部分開業後も新東名への載せ替えが難しかった。
そうした中で豊田JCT延伸後に新東名沿線への支店機能の移転が浮上。2021年1月、新城市とJRバス関東が包括連携協定を結ぶことを公表し、東名三ヶ日支店を新東名高速新城インターチェンジ近隣に移転させる計画を発表。
2021年(令和3年)10月に東名三ヶ日支店は新城市の道の駅もっくる新城近くに移転され、その歴史に幕を下ろした。
その他[編集]
- 乗務員交代を行わないが、JR東海バスのドリームなごや号も開放休憩のために乗り入れていた時期がある。しかしある時期を境に三ヶ日から浜名湖サービスエリアに休憩箇所を移した。
注[編集]
- ↑ JRバス関東の仮眠施設は支店の裏側に別棟であった。