シュート (変化球)

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シュートとは、野球における球種の一つである。

概要[編集]

スライダーは利き腕から反対方向に曲がるのに対して、シュートは自分の利き腕方向に曲がるボールを指す。変化量はシュートよりも落ちるが、球速はストレートとほぼ同じに曲がる高速シュートや、投手が意図せずシュートしてしまうことをナチュラルシュートという。

ただし、ナチュラルシュートとシュート回転は別物で、シュート回転は投手の失投ですっぽ抜けたボールがシュートして入ってくるボールを指す。

特にサイドスローやアンダースローが投げやすく、シュートとスライダーを組み合わせることで打者を翻弄することができるという。プロ野球でも野村克也の教えで遠山奬志松井対策としてシュートを習得したところ、松井を「顔も見たくない」と言わしめ、「松井キラー」と呼ばれた。ただし、翌年に簡単に攻略されたそうだが。

一般的には負担が重く、怪我をしやすいと言われていたが後年に桑田真澄は否定している。

主な使い手[編集]

  • 稲尾和久 - 真横に滑ると言われた高速スライダーの他にシュートも投げていた。
  • 平松政次 - 次々に打者のバットを折ることからカミソリシュートと呼ばれた。
  • 西本聖 - 本人曰く「左投手のスライダーくらい曲がっていた」とのこと。
  • 浜名翔 - シンカー気味に落ちるシュートと曲がりの大きいシュートを駆使して甲子園準優勝に導いた。

関連項目[編集]

変化球の一覧
直球系 ストレート / ツーシーム / ムービングファスト
スライダー系 スライダー / カットボール / 高速スライダー
カーブ系 カーブ / スローカーブ / ナックルカーブ / パワーカーブ / ドロップカーブ / 宜野座カーブ
フォーク系 フォーク / スプリット / パーム / チェンジアップ / ナックルフォーク
シンカー系 シンカー / 高速シンカー / スクリュー
シュート系 シュート / 高速シュート
その他 ナックルボール / スローボール