クレイジー・ツアー

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クレイジー・ツアー(The Crazy Tour)はロックバンド、クイーンが1979年11月22日から12月26日まで主に英国[1]で行ったツアー。全20公演、15会場が使用された。

概説[編集]

1979年、先のジャズ・ツアーも大成功に終わり世界的な人気をほぼ不動のものとしたメンバーだが、広い会場でのライヴではファンとのコミュニケーションがとりにくいと感じ、原点に戻ることを目標に収容2000人以下のホールを中心にツアーを行うこととした。

曲目には次のアルバム「ザ・ゲーム」から先行して「セイヴ・ミー」や「愛という名の欲望」が、そしていまさら「ムスターファ」がメドレーに追加され、「ドリーマーズ・ボール」や「バイシクル・レース」、「イッツ・レイト」などはセットから外された。長かったジャズ北米・欧州ツアーで痛め、続く日本ツアーでは風邪の影響で最悪だったフレディの喉の調子はすっかり戻り、さらにパワーアップ。フレディ史上最も調子が良かったツアーであるが、さらに特筆すべきはロジャーの調子も最高ということ。'39の雄叫び部分は全て出し切っている。また最後の「ヒゲなしフレディ」が拝めるツアーでもある。

セットリスト:(カッコ)内は邦題。日によって演奏順番が違うのは仕様であるが基本は変わらない。

  1. Intro 雷鳴が使用されている
  2. Jailhouse Rock (監獄ロック)デビュー当時からお馴染みのエルヴィス・プレスリーのカヴァー。
  3. We Will Rock You (Fast)
  4. Let Me Entertain You
  5. Somebody To Love (愛に全てを
  6. If You Can't Beat Them (打ちひしがれて) このツアーを最後にセット落ち。
  7. Mustapha アルバム「ジャズ」収録曲だがこのツアーになってイントロ以外が演奏された。
  8. Death On Two Legs
  9. Killer Queen
  10. I'm In Love With My Car
  11. Get Down, Make Love
  12. You're My Best Friend
  13. Save Me 
  14. Now I'm Here
  15. Don't Stop Me Now このツアーを最後にセット落ち。
  16. Spread Your Wings (永遠の翼)このツアーを最後にセット落ち。
  17. Love of My Life
  18. '39 このツアーを最後にセット落ち。
  19. Fat Bottomed Girls ニューキャッスル公演初日など一部で演奏。
  20. Keep Yourself Alive
  21. Drum solo
  22. Guitar solo
  23. Liar マンチェスター、グラスゴー、ニューキャッスル公演二日目など一部公演で演奏。
  24. Crazy Little Thing Called Love (愛という名の欲望)
  25. Bohemian Rhapsody
  26. Tie Your Mother Down

アンコール:

  1. Sheer Heart Attack
  2. We Will Rock You
  3. We Are The Champions
  4. God Save The Queen (Tape)

衣装[編集]

フレディはレザージャケット、サポーターつきのレザーパンツに裸ネクタイという相変わらずの変態紳士ぶりを発揮し、この衣装が気に入ったのか81年まで愛用するようになる。ジョンの一般人化はもはや止められず会社帰りのサラリーマンのようになり、ロジャーはドラマーらしくシャツに黒いパンツ。ブライアンはスパイダー模様のジャケットなど、各メンバーが70年代の衣装から80年代の衣装に移行した。

主な公演・音源紹介[編集]

人気絶頂であったにもかかわらず短いツアーで収容観客数も限られていたため観客側の録音で出回っているものが4公演分しかなく、全体的に音も悪い。しかしパフォーマンスに関しては以前のツアーを圧倒する勢いであるため、このツアーの音源はマニア垂涎のアイテムである。

12月1日グラスゴー・アポロシアター公演[編集]

  • 安定感に定評のあるロジャーがI'm In Love With My Carの歌詞を忘れ、しばらく演奏だけになる事件が発生。とっさにフレディが歌い、ロジャーもそれに合わせて復帰できた。

12月3日ニューキャッスル公演初日[編集]

  • 12月1日よりさらにキレが増したフレディ。音は良くないがグラスゴー公演がひどい音質だったのでそれより落ち着いて聴ける。

YouTube 動画リンク

12月4日ニューキャッスル公演二日目[編集]

前日にも増してフレディの調子と音質が上がり、クレイジーツアーにおいての絶頂に達した公演。衰えることないスタジオバージョンを超える高音は残りの公演を考えていないレベル。 YouTube 動画リンク

12月26日ロンドン・ハマースミス・オデオン公演[編集]

かのポール・マッカートニーの呼びかけによって多数のミュージシャンが集ったカンボジア救済チャリティコンサートにQueenも参加。クレイジーツアーのラスト、そして70年代最後のライヴを飾った。BBCによって撮影もされた本公演だが、ツアー最終日にもかかわらずメンバーたちは絶好調で、冬だというのにフレディは半裸でロジャーは扇風機を置いている姿が確認できる。結果的にこれが最後の髭なしフレディのライヴ映像となった。

公演リスト[編集]

●がインターネットで音源が聴ける公演。
日付 都市 会場
1979年11月22日 ダブリン アイルランド RDSアリーナ
11月24日 バーミンガム イングランド ナショナル・エキシビジョン・センター
11月26日 マンチェスター アポロシアター
11月27日
11月30日 グラスゴー スコットランド アポロシアター
12月1日●
12月3日● ニューキャッスル イングランド シティ・ホール
12月4日●
12月6日 リバプール エンパイア・シアター
12月7日
12月9日 ブリストル ブリストル・ヒッポドローム
12月10日 ブライトン ブライトン・センター
12月11日
12月13日 ロンドン ルイシアム・シアター
12月14日 レインボウ・シアター
12月17日 パーリー・ティファニーズ
12月19日 トッテナム・メイフェア
12月20日 ルイシャム・オデオン
12月22日 アレクサンドラ・パレス
12月26日● ハマースミス・オデオン

備考[編集]

  1. 一公演目はダブリンで行われているため、厳密には英国限定ではない。
  • アンコールで最後の全身タイツフレディが登場したのは12月22日のアレクサンドラ・パレス公演とされている。「セイヴ・ミー」のプロモーションビデオの撮影もここで行われた。
  • 11月27日のマンチェスター公演ではファンから「生きたままグラスゴーに行きたければLiarを演奏しろ」という手紙が来たので演奏したらしい。
  • 上に挙げた4公演以外の録音も個人蔵としては残っているらしい。