クリアテール
クリアテールとは、自動車などに於いて尾灯のレンズカバーが透明(白色)になっている車両のことを指す用語である。消灯時に透明(クリア)に見えることからこのように呼ばれている(発光時は赤色等に点灯する)。
自動車における「クリアテール」[編集]
日本においては1998年に発売されたトヨタ・アルテッツァにおいて初めてメーカー純正として採用されている[注 1]。なお、純正以外のアフターパーツはアルテッツァに先駆けて市場に出回っており、リア周りのエクステリアのカスタムとしてユーローテールと並ぶ定番パーツの一つでもあった。
クリアテールはユーロテールとも混同されることが多く、着色されたレンズが透明の一体となったカバーでおおわれているものがユーロテールであり、消灯時は無色で点灯時のみ赤色(制動灯・尾灯)と橙色(ウインカー)に発光するものをクリアテールであるとされる。
クリアテールは賛否が分かれるパーツでもあり、一部には違法と主張するユーザーもみられる[注 2]。アフターパーツによってはリフレクターがない、発光時に適切な色で発光しないような基準不適合品もあるものの、リフレクターの後付けや着色電球を使用するなど適切な処理によって装着すれば合法的に使用できるものでもある。自動車においては自分の嫌いなものを違法と断言するユーザーも少なくなく、クリアテールはそのやり玉に挙げられやすいモノである。
なお、ハイブリッドカーは当初、通常のガソリン車と区別するためかクリアテールが標準装備となっている事が多かった[要出典]。
鉄道車両における「クリアテール」[編集]
ここ数年に入って鉄道車両でもクリアテールランプを採用する車両が増えている。東日本旅客鉄道ではE235系の一部編成が採用している他、E231系1000番台のU532・K-10・K-34編成も熱海方先頭車の換装が確認されている。2022年に「黒い山手線」として話題となったトウ15編成もクリアテールである。
東海旅客鉄道では313系5次車およびキハ25形2次車以降の旅客車両が登場当初よりクリアテールとなっている他、211系5000・5600・6000番台がクリアテールに改造された。
西日本旅客鉄道ではEF65や115系といった国鉄形車両にも波及している。
ドイツ鉄道においては、前照灯・尾灯一体型のクリアテールを改造で取り付けた機関車や当初から搭載する電車・気動車などが多数存在する。近畿日本鉄道でも標識灯・尾灯一体型のクリアテールが1422系などの車体更新車に搭載された。