キタキツネ

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キタキツネ
分類
動物界
脊椎動物門
哺乳綱
食肉目
イヌ科
キツネ属
アカキツネ
亜種キタキツネ
名称
学名Vulpes vulpes schrencki
Kishida, 1924
和名キタキツネ (北狐)
英名Japanese Red Fox
保全状況
IUCNレッドリスト低危険種 (IUCN 3.1)

キタキツネとは、日本では北海道で見かける哺乳網イヌ科キツネ属の生き物である[1]

概要[編集]

体長は70cmぐらい。体色は橙褐色で白い差し毛は少ない。ホンドキツネと比べると、耳の外側と足が黒いという特徴がある。

北海道樺太千島列島の平地や山に生息している。エキノコックスという寄生虫を伝播する事でも有名。

食性[編集]

雑食性でネズミ昆虫木の実などを食べる[1]

食べる昆虫は、夏にはクワガタオサムシシデムシなどの甲虫類が多く、秋はバッタを食べる。

3~6月、9~12月にかけては、エゾヤチネズミエゾアカネズミなどネズミを食べる量が増え、月の50%にもなる。ネズミの採食率が低下する冬季はノウサギニワトリトウモロコシを食べる。

分類と名前[編集]

キタキツネは、岸田久吉が千島産の標本を使い、アカキツネの新亜種として記載し、「キタキツネ」と命名した[2]

アイヌ語では、「チロンヌㇷ゚」「スマリ」「キモッペ」「フレㇷ゚」と呼ばれる。

脚注[編集]