キセキノテイオー
キセキノテイオー | |
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欧字表記 | Kisekino Teio |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
生誕 | 2014年7月3日 |
父 | トウカイテイオー |
母 | キセキノサイクロン |
母の父 | エアダブリン |
生国 | 日本(北海道新冠町) |
生産 | 遊馬らんどグラスホッパー |
馬主 | 大戸志浦 |
調教師 | 岡島玉一(道営) |
競走成績 | |
生涯成績 | 4戦0勝 |
獲得賞金 | 0円 |
キセキノテイオー(英:Kisekino Teio)は、日本の競走馬。
1991年の東京優駿(日本ダービー)など中央競馬のGIを4勝し、2013年8月に死んだトウカイテイオーの最後の産駒で、7歳時の2021年に競走馬デビューしたことで話題となった[1]。
戦績[編集]
本馬は2014年7月に新冠町の乗馬施設「遊馬らんどグラスホッパー」で生まれた。キセキノテイオーはトウカイテイオーが死ぬ1か月ほど前にキセキノサイクロンに種付けされ、誕生後は競走馬としてデビューさせることも考えられたが、体格が小柄で他の馬より見劣りしたことから、乗用馬として施設に残されていた[1]。母キセキノサイクロンは2003年8月に北海道に大きな被害をもたらした台風10号で洪水に流されながらも奇跡的に生還し、2004年にはホッカイドウ競馬で競走馬デビューした経歴を持っている[2](成績:4戦未勝利[3])。
ところが、2020年10月に行われた乗馬の長距離耐久レース(40キロの部)でキセキノテイオーが3位となったことで父譲りのしなやかな筋肉や心肺機能の強さが認められ、異例の7歳での競走馬デビューを目指すことになった。将来はトウカイテイオーの血を残すべく種牡馬にする構想もあり、デビューにかかる費用や種牡馬用厩舎の建設費用はクラウドファンディングで募集する[1]。
キセキノテイオーは6月15日に門別競馬場で行われた能力検査(第6競走、1000m)を受検したが、基準タイム(3歳以上未出走馬:1分9秒0)をクリアできなかった(走破タイム:1分10秒1)[4]。その後、6月28日に能力検査(第4競走、1000m)を再受検したキセキノテイオーは1分8秒6の走破タイムで合格し、競走馬デビューの道が開けた[5][6][7]。
キセキノテイオーは7月22日の門別競馬第1競走(3歳以上C4-5、ダート1000m、6頭)で競走馬として初出走。単勝3番人気に推されたが、勝ち馬から4秒6離された6着に終わった[8][9]。その後も勝ち星を挙げることが出来ないまま2021年シーズンを終えた。
血統表[編集]
キセキノテイオーの血統 | (血統表の出典) | |||
父 トウカイテイオー Tokai Teio 1988 鹿毛 日本 |
父の父 シンボリルドルフ 1981鹿毛 |
パーソロン | Milesian | |
Paleo | ||||
スイートルナ | スピードシンボリ | |||
ダンスタイム | ||||
父の母 トウカイナチュラル 1982鹿毛 |
ナイスダンサー | Northern Dancer | ||
Nice Princess | ||||
トウカイミドリ | ファバージ | |||
トウカイクイン | ||||
母 キセキノサイクロン Kisekino Cyclone 2002 鹿毛 |
エアダブリン 1991 鹿毛 |
トニービン | カンパラ | |
Severn Bridge | ||||
ダンシングキイ | Nijinsky | |||
Key Partner | ||||
母の母 キンコーダイバー 1982鹿毛 |
ディープダイバー | Gulf Pearl | ||
Miss Stephen | ||||
ハローナイト | ハロウエー | |||
キングナイト |
脚注[編集]
- ↑ a b c “G1で4勝トウカイテイオー最後の産駒 7歳「キセキノテイオー」競走馬デビュー目指す 新冠生まれ「しなやかな筋肉は父親譲り」”. どうしん電子版. 北海道新聞社. (2021年5月21日) 2021年5月22日閲覧。
- ↑ “台風から生還、夏に出走へ/名前はキセキノサイクロン”. SHIKOKU NEWS. 四国新聞社. (2004年6月5日) 2021年6月28日閲覧。
- ↑ “馬出走履歴(キセキノサイクロン)”. 、2021-06-28確認。
- ↑ 競走能力・発走調教検査表(6月15日)(PDF) - ホッカイドウ競馬、2021年6月16日閲覧
- ↑ “トウカイテイオー最後の産駒、キセキノテイオーが能検合格で来月デビューへ”. ニッカン・極ウマ. 日刊スポーツ新聞社. (2021年6月28日) 2021年6月28日閲覧。
- ↑ “父さん、合格したよ!“トウカイテイオー最後の産駒”キセキノテイオーが能検突破でデビューへ”. Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社. (2021年6月28日) 2021年6月28日閲覧。
- ↑ 競走能力・発走調教検査表(6月28日)(PDF) - ホッカイドウ競馬、2021年6月28日閲覧
- ↑ “トウカイテイオー最後の産駒キセキノテイオー デビュー戦は最下位6着”. ニッカン・極ウマ. 日刊スポーツ新聞社. (2021年7月22日) 2021年7月22日閲覧。
- ↑ 競走成績(7月22日・門別第1競走) - 地方競馬全国協会、2021年7月22日閲覧
外部リンク[編集]
- 競走馬成績と情報 netkeiba、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ
- 一般紙等におけるキセキノテイオーを主題とする記事群
- 波瀾の遅咲き馬に脚光 7歳キセキノテイオー トウカイテイオー最後の子(沖縄タイムス:2021年9月11日)
- キセキノテイオーに声援 門別競馬場 ファンら初戦見届ける(北海道新聞:2021年7月22日)
- 7歳馬キセキノテイオー 競走馬デビューへ 能力検査2度目で合格(日本放送協会:2021年6月29日)
- 7歳遅咲きも競走馬合格、北海道(西日本スポーツ:2021年6月28日)
- 日本を代表する競走馬`トウカイテイオー’の最後の産駒「キセキノテイオー」を種牡馬として残すクラウドファンディングプロジェクトを3月27日(土) より開始(財経新聞:2021年3月27日)