カン・ケク・イウ
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カン・ケク・イウ(Kang Kek Iew、1942年11月17日 - 2020年9月2日)は、民主カンプチアの政治犯収容所S21Aの所長。別名ドッチ。カン・ケ・イウとも言われる。ポル・ポト政権において政治犯収容所の所長を務めていたことで知られている。
略歴[編集]
カンボジア中部・コンポントム州出身。1965年に数学教師となるが、その後に共産主義に傾倒してポル・ポト派に入った。ポル・ポトが政権を掌握した後の1976年にカンボジアを支配したポル・ポト政権が首都のプノンペンに設置したトゥール・スレン政治犯収容所の所長に就任。この間に1万2000人を超える収容者が拷問などで死亡したとされている。ポル・ポト政権が完全に崩壊した後の1999年にカンボジア当局によって逮捕され、2008年に特別法廷が人道に対する罪(ポル・ポト政権下における収容所における拷問など)で起訴。
2010年に特別法廷の1審が禁錮35年の判決を言い渡し、これに対して検察・被告双方が控訴。2審(上級審)で終身刑が言い渡され、確定して収監の身となった。
2020年9月2日、プノンペンの病院で死去した。77歳没。