ビデオカメラ

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ビデオカメラ(video camera)とはカメラの一種であり、主に動画を撮影することを目的としたカメラを指す。本来ビデオカメラと呼ぶ場合は撮影部のみを指し、記録装置に信号を送るだけの機材であった。現在は撮影装置と記録装置が一体化したカムコーダを指すことがほとんどであり、特に民生向けの製品や日常会話においては「ビデオカメラ」で通用する。

概要[編集]

ビデオカメラと呼ばれるものは光を電気信号に変換し、連続して撮影しつづけることで動画として記録するものである。それまでの8ミリカメラとは違い、動画と音声を一度に記録することができ、なおかつ撮影内容を速やかに確認できるため、速報性を重要視する報道用として一気に普及したものである。その後、民生用としても広く普及し、家庭用品としてはソニーのハンディカムに代表されるような片手持ちでブレが少なく撮影できるものが一般化した。

近年、スマートフォンカメラの技術革新や既存のデジタルカメラとの差別化が難しく、さらには動画が撮影できるようになったデジタル一眼レフカメラも登場したことから単に動画を撮影する目的でビデオカメラを購入する人は減少傾向にある。

一方でアクションカメラジンバルとアクションカムを1つにパッケージングしたジンバルカメラはダイナミックな映像が撮影出来たり業務用のスタビライザーを使用したような安定した撮影ができることから需要が増え、従来のハンディカムのようなカメラも子供の成長記録などを撮影する保護者層からの需要も少なくない。また、Vlogに特化したビデオカメラも販売されるなど、ビデオカメラの市場は多様化しているといえるだろう。

記録媒体[編集]

現在はフラッシュストレージを内蔵し、そこに記録していく方式やSDカードなどに記録するタイプが主流である。近年は高画質、高FPS化が進んでおり、機種によってはSDカードの記録速度が指定されていることも珍しくない。

かつては電気信号を磁気テープであるビデオテープにアナログ記録しており、日本においてはVHS-Cやベータ、8mmビデオカセットなどが広く用いられていた。その後、磁気テープにデジタル記録することができるDV規格が実用化され、家庭用ビデオカメラとしてはMiniDVテープが広く一般化した。 DVDが普及し始めると直径8cmのDVDに記録するタイプのビデオカメラも普及していた。

関連項目[編集]