エズラ・ヴォーゲル
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エズラ・ファイヴェル・ヴォーゲル(Ezra Feivel Vogel、1930年7月11日 - 2020年12月20日)は、アメリカ合衆国の社会学者。中国と日本を筆頭に東アジア関係の研究に従事した。中国名:傅 高義(フー・ガオイー)。息子はカリフォルニア大学バークレー校教授のスティーヴン・ヴォーゲル。
経歴[編集]
アメリカ中西部オハイオ州で生まれる。ハーバード大学で博士号を取得後、教授に就任し(最終的には同大名誉教授)、東アジア研究センター所長などを歴任する。親日家で、何度も訪日してアメリカでも屈指の日本通で知られており、長年にわたって日本社会や東アジアをめぐる提言を続けていた。皇族とも親交があったという。
海外との相互理解促進に貢献したとして、1996年度の国際交流基金賞を受賞している。中国研究者としても著名で、「中国の実験」などの著作がある。
1979年にはベストセラーとなった「ジャパン・アズ・ナンバーワン」で日本の高度経済成長が、年功序列の社会制度や勤勉制度が要因だと分析している。
2020年12月20日にアメリカ東部マサチューセッツ州ケンブリッジの病院で死去した。90歳没。死因は明らかにされていないが、死去する直前に手術を受けていたと言われている。
著作[編集]
- 1963年 : "Japan's New Middle Class"、『日本の新中間階級―サラリーマンとその家族』(1968, 1979)
- 1969年 : "Canton Under Communism"
- 1975年 : "Modern Japanese organization and decision-making"、ISBN 0520028570(英語)
- 1979年 : "Japan as Number One"、『ジャパン・アズ・ナンバーワン―アメリカへの教訓』ISBN 4484841118(1984), ISBN 4813311989(2004)
- 1985年 : Comeback: Case by case: Building the resurgence of American Business、『ジャパン・アズ・ナンバーワン再考―日本の成功とアメリカのカムバック』
- 1989年 : One Step Ahead in China、『中国の実験―改革下の広東』ISBN 4532140390 (1991)
- 1991年 : "The Four Little Dragons"、『アジア四小龍―いかにして今日を築いたか』ISBN 4121011244(1993)
- 1997年 : Living with China 編集
- 2001年 : Is Japan Still Number One
- 2011年:Deng Xiaoping and the Transformation of China、『現代中国の父 鄧小平(上、下)』(2013)
- 2019年:China and Japan: Facing History、『日中関係史ー1500年の交流から読むアジアの未来』(2019)