くろかの

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くろかの』は、夏緑による日本ライトノベルイラストさいとうつかさが担当。ホビージャパンHJ文庫刊。

ストーリー[編集]

在波(あるふぁ)高校の新入生・阿寒望は部員定足数の5名に1名足りず同好会への格下げ危機に見舞われていた科学部の先輩達から強引に同じクラスの美少女・闇暗魔夜を勧誘するよう命じられる。魔夜は入学当初から容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能で様々なクラブに勧誘されていたが、その全てを断り続けて帰宅部を貫いていた。しかも、魔夜は大のオカルト好きで科学部とは全く相容れないだろうと思った望は、魔夜と1対1で話す機会を作ろうと思い下校時に魔夜が降りたのと同じバス停で降車して後を追うことにする。

望は人里離れた山道で偶然、魔夜と出くわしたかのように装って話を切り出すが、魔夜の方も望に対する印象は他の生徒よりも悪くないのか話を合わせてくれ、スムーズに入部の話を切り出せるかと思った矢先。2人の目の前にタコのような姿をした宇宙人の大群が現れ、その長老が噴射したガスを吸い込んだ望は意識は16歳のまま年齢退行して赤ちゃんの姿に変化。その結果、元に戻る方法が見つかるまで否応無く魔夜にかいがいしく「お世話」されることになってしまう。

登場人物[編集]

阿寒 望(あかん のぞむ)
在波高校に入学したばかりの16歳(4月生まれ)。科学分野の知識と興味は抜きん出ており、オカルトには懐疑的。タコ型宇宙人の噴射したガスで意識は16歳のまま赤ちゃんの姿にされてしまい、やむ無く魔夜に「お世話」される破目になってしまう。
闇暗 魔夜(やみくら まや)
望と同じ1年β組の美少女。容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能で様々なクラブから勧誘されているが全て断り続けている。家は病院だが、普通の病院ではなく現代医学では治療不可能な症状を抱える患者の夜間診療のみを行っている。院長である父が黒魔術の失敗で母と共に人形化してしまったため、現在は院長代理兼ナースとして病院を切り盛りしている。
前世は不世出の魔女・アルカーディア伯爵夫人。普段、髪の毛で隠している左目は父が黒魔術に失敗した時の事故で失明した後、ある悪魔から奪い取った目を移植したもので霊視が可能。
ブエル
獅子の頭と世界の果てまで一瞬で駆け抜ける5本の足を持つ地獄の総裁。であったが、サタンとの権力争いに敗れて魔力を失い黒猫の姿となってしまった所を魔夜の父に拾われ、闇暗総合病院の勤務医となる。魔夜が封印を解く呪文を唱えた時に限り3分間だけ本来の姿を取り戻し、並みの魔物であれば頭から丸呑みしてしまう。
宇宙人(うちゅうじん)
タコのような姿をした宇宙人。高度な科学力を持つが、一神教を崇拝する余り必要以上にジンクスを重視する先例主義的な所が見受けられる。争いをやめない地球人を年齢退行させて再教育し、自分たちが信じる唯一神を信仰させようと考えているが年齢退行ガスはまだ研究途上のため、このガスを浴びても意識は退行前のまま温存される。
愛川 初菜(あいかわ うぶな)
望・魔夜の同級生。明るく活発な性格で、スタイルが良いためクラス内での人気が高い。将来は保育士を志望していたが、実は入学式当日の朝に交通事故でこの世を去っており霊体のまま通学していた。
有鳩 一石(あるはと いっこく)
3年・科学部長。名前の由来はアルベルト・アインシュタインから。
湯川 波流素(ゆかわ ぱるす)
3年・科学部副部長。名前の由来は湯川秀樹から。
星雲 銀河(ほしぐも ぎんが)
2年・科学部書記兼会計。部長に体の一部を改造されているらしい。

書誌情報[編集]

  • 2008年4月1日初版 ISBN 9784894256897

関連項目[編集]

外部リンク[編集]