おじや
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おじやとは、冷飯に出汁や具材を加え、味付けなどして鍋で煮る料理をいう。粘りけが多く「じやじや」と煮えるため「おじや」と呼ぶという俗説がある。
味付けをしない(多少、塩を加えることもある)ものは粥とされる。
概要[編集]
「白飯(冷飯)を水で洗ってぬめりを取る」というのは、鍋料理のシメとしては一般的であり、炊きたてのご飯や饂飩や素麺の打ち込みなどとともに「宴席料理」「家庭料理」であるのに対し、「おじや」は個食であり、ときに病人食である。
冷や飯+出汁に玉子と薬味があればなんとかなる、という感じで風を引いたときなどの褞袍(どてら)などを着て片手鍋で作り、四畳半一間の炬燵にあたりながら喰う、というのが風情である。『三月のライオン』の島田さんが零くんの作ってくれた玉子うどんを食べつつ、「父が胃が弱かったので」と聞いて「え?」と思って複雑な気分になるというシークエンスを想像していただきたい。
アルミ鍋に入った冷凍饂飩などでも、この風情は味わえる。
「孤独感」を楽しめない人には想像しがたい風情が味わえる一品である。
参考文献[編集]
脚注[編集]