自由服

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自由服(じゆうふく)とは、小学校中学校高等学校で、制服とは別途に、一応の服の選び方の基準は示された上で、各生徒それぞれに個人の判断によって、登校の際に着用されるのことである。学校によっては、制服を定めず自由服としているところもあれば、中には夏は制服、冬は自由服というケースもある。私立学校の中には、まれに男子生徒には制服、女子生徒には自由服というケースもある。

一般的に自由服は、制服標準服と反対の概念と考えられることが多い。それは、学校生活の中で生徒たちの自己判断、自己決定が徐々に許容されるようになってきたという風潮と重ね合わせて、対置するということもある。他には私服というものもあるが、これは必ずしも登校に直接結びつくものではない。

私服のパターンは十人十色で、人の数ほど趣味がある。その方針が示された中で思案、選択された自由服は、学校の歴史の中で徐々にその学校の校風、スクールカラーをかもし出し、世間のファッションの流行とは無関係にその学校の生徒たちのファッション文化を創ることも少なくない。

アメリカのアイビー・リーグの大学生たちのファッションから生まれたアイビールックなど、自由服を認めている伝統ある私立学校のいくつかは、その沿線の電車の中で、近在の居住者であれば、どこの学校か、それとわかることも少なくない。

最近は、逆に制服を定めておきながらも、ブレザースタイルの他に、カジュアルでスポーティなポロシャツやトレーナーなどの服装を何色か色違いで用意し、行事の時はブレザー、それ以外はカジュアルな方の指定の服装を認め、あたかも自由服を許可しているように見せるといった方針を採る私立学校もある。

過去の自由服の傾向(都市部の小学校)[編集]

1980年代以前、東京などの都市部では、男子児童半ズボン、女子児童はスカートを指定する自由服の小学校が多く見られた。中には一年を通して、男子の長ズボン、女子のズボン類の着用を禁止し、全校児童が男子は全員半ズボン、女子は全員スカートという学校も存在した。

現在の自由服の傾向[編集]

最近は、女児の安全を守る一環として学校によってはスカートでの登校を禁止する通達を出している場合がある。

利点[編集]

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問題点[編集]

自由服は私服にお金がかけられる生徒とそうでない生徒の間での、在学生同士での経済的な格差を感じさせるようになる可能性があり、場合によってはいじめやからかいの標的にされるおそれがある。また、私服登校が喫煙や夜遊びなどの非行の温床になるおそれがある。

関連項目[編集]