廃車 (鉄道車両)
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鉄道車両における廃車とは、鉄道車両の本来の用途をやめ、車籍を抹消すること、またはそうされた車両を指す言葉である。バスに準じ除籍や除籍廃車とも言う。
廃車の手順[編集]
解体前[編集]
廃車予定の車両は、解体場まで輸送(回送、陸送等)され、解体を待つことになる。大抵の場合は解体場についた時点で除籍がされる。
なお、解体場は車両基地等の一部のスペースを利用することが多いが、最近では大手私鉄でも自社内のスペースを利用して解体をせずに、解体を行う業者まで輸送するという鉄道会社が増えている。
解体手順[編集]
解体の番が来ると、当該車両は解体場へ移動し、解体作業が始まる。解体作業は以下のような方法がある。
- 機器類や内装を撤去した後、重機を使って裁断していく。ちなみに、このような光景から、解体される車両のことを一部の鉄道ファンからは「重機のご馳走」「重機の餌食」と呼ばれている。
- 重機を使わずに、電動カッターやバーナーを用いて手作業で解体していく。
- 半鋼製車が多かった時代には車体に火を放って可燃性の部材を燃やし、残った鋼体だけを解体するというラフな手法もあったが、この手法は環境規制が厳しくなったため廃れている。
解体後[編集]
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解体後は基本的に産業廃棄物として処理されるが、リサイクルされ、新型車両に再利用される場合もある。部品は廃車になった車両と同形式が相当数残存している場合は予備部品として一定期間保管される場合や、他の鉄道会社に売却・譲渡される場合もある。部品だけが譲渡された事例として、富山地方鉄道が西武鉄道から5000系レッドアローの車体を譲り受けた際、東京都交通局、営団地下鉄、京浜急行電鉄、JR九州から運行に必要な部品を譲り受けている。