Marmelo Album
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『Marmelo Album』 | ||||
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Cam Lasky の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ダブステップ、ベース・ミュージック、電子音楽、ノイズミュージック | |||
時間 | ||||
レーベル | KWAIOTO Records | |||
プロデュース | Cam Lasky | |||
Cam Lasky アルバム 年表 | ||||
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EANコード | ||||
テンプレート:EAN | ||||
『Marmelo Album』(マルメロ・アルバム)は2022年12月23日に KWAIOTO Records から発売されたCam Laskyの11作目、Kyoka Hyaku 鏡花百シリーズ 第28番のオリジナル・アルバム。
概要[編集]
本作は、泉鏡花 1920年(大正9年)の原作を 瑞泉寺 (京都市) 住職・イラストレーターの中川学が絵本化した『榲桲に目鼻のつく話』(河出書房新社)にインスパイアされた Cam Laskyのスタジオ・アルバムである。
本作は、中川学が様々な含みを持たせ、観る者の想像力の自由度を高めるように描かれた世界と、同じく読者に想像の余地を十分に持たせた泉鏡花の原作から「バイオレンス・SFホラー映画のストーリーボードと脚本」という設定と、「榲桲の木に擬態した未知の生命体が、母体化させた実で人間と交尾させることで種を増殖していく物語」のサウンドトラックとして制作されている。[注釈 1]故に、これまでのアルバムと比較してダークで不穏に満ちた作風となっている。
通常版[編集]
収録曲[編集]
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- Malmelo (Original Mix)
- 絵本の見開きいっぱいに描かれた「沢山の実を実らせた榲桲の木」から、「未知の生命体が擬態している」と発想して作られた、最終曲「Aphrodisiac」と対になる「榲桲の木」のテーマ・トラック。
- Flavor (Original mix)
- 様々な世代の男を魅了し関係を持つ少女・音羽のテーマ。だが、Cam Lasky の解釈では人間の少女ではなく「誰かと交尾した榲桲の実が産み落とした、未知の生命体と人間の混合種の成功体」もしくは「ある一定年齢を超えると少女と視認されるが、実は唇あるいは性器の生えた果実」。
- 26th Nights (Original Mix)
- 二十六夜の月待、立野の原で乾三少年の兄が見たのは、少女の体をした生命体もしくは果実に群がる男たち、あるいは加わったのかもしれない。
- Twinkle (Original Mix)
- Lady Killer (Original Mix)
- Evil Fruit (Original Mix)
- 乾三少年がつけた三か所への歯形により、氏神の神官には果実に顔が見えるらしい。そうして果実の「唇」を舐めまわす。だが原文には「唇は渋色して、燈火に赤らんで見えた」とある。子供の目には「唇」に見えたようだが果たして。という解釈でのトラック。
- Diviner (Original Mix)
- 「唇」を持つ果実を「榎の法印」に持ち込むが、彼もまた神官と同じく、果実の虜になっていく。
- Aphrodisiac (Original Mix)
- 前曲の2年後、「榎の法印」はポルトガル産と称する新薬を販売し豪邸を構える身になっていた。この薬は「媚薬」だと噂されている。そして、その妻は音羽だという。こうして未知の生命体は、人間に混じり合い浸透していくのかもしれない、という解釈で制作された最終曲。
NFT版[編集]
- Marmelo (Forbidden 87 Mix)
- 他の Kyoka Hyaku 鏡花百 NFT Limited 同様、OpenSeaにてリリースされている。
関連項目[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ この架空の「バイオレンス・SFホラー映画」に登場する未知の生命体のイメージとしては、ロジャー・ドナルドソン監督『スピーシーズ 種の起源』のシルや、アンディ・ムスキエティ監督『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』のペニーワイズのような感情をひとかけらも持たない狂悪な何か。
出典[編集]
- ↑ “Cam Lasky『Marmelo Album』のアルバムページ” (日本語). 2022年12月23日確認。
外部リンク[編集]
- Cam lasky - Kyoka Hyaku 028 Marmelo Album - 本作のWEBサイト