IS-2

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IS-2とは、ソ連重戦車である。ISとはスターリンのイニシャル(Iossif Stalin)が由来となっている。

概要[編集]

独ソ戦初期ドイツの侵攻に対応できず多大な損害を出した赤軍であったが、T-34やKV-1はドイツ軍のIV号戦車III号戦車を容易に撃破でき、またその生産も軌道に乗ってきたことから次第にドイツ軍に反撃の姿勢が出るようになった。しかし1942年、ドイツ軍はティーガーIという新型重戦車を投入した。ティーガーIの88mm高射砲はT=34の正面装甲を遠距離からの貫通なほど強力であり、T-34の76mm砲はその装甲を貫通することはできなかった。また新たなドイツ中戦車パンターも撃破することは難しかった。そのような事態を変えるため、ソ連も新型重戦車の開発が急がれた。 IS-2は122mmカノン砲を搭載し、正面装甲は120mmにも及んだ。このようにIS-2は文字通りドイツ戦車を蹂躙することができ、ドイツはこの戦車をKV-00(IS)と名前をつけた。だが欠点が多く、122mmという大口径のため装填速度が非常に遅くなってしまうという事態を招いた。 やはり装填速度は遅くとも威力は絶大で、1945年のベルリン攻防戦で建物の破壊に多く運用された。またベルリンに最初に侵攻した車体は東ドイツ時代に記念碑として建てられた。 その後は東側諸国に供与され、いくつかの紛争で運用された。

運用国[編集]