雨水排水

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雨水排水の施設にみられるこの金網のフタは「グレーチング」と呼ばれる。
排水溝(雨水排水の施設)の中のカニ。排水施設は生き物の貴重なすみかとなることも少なくない。

雨水排水(うすいはいすい)は、ドレイン等を使用して雨水を建物から排水すること。

概要[編集]

ある規模以上の建物では雨水を一気に下水等に放流すると、冠水する恐れがあるため、地下ピットに雨水貯留槽(うすいちょりゅうそう)を設けるなどして排水調整を行うことが義務付けられることもある。

下水道[編集]

合流式下水道では生活排水と雨水をともに排水する。そのため昨今の集中豪雨と都市の大規模化の中では排水容量を超え、汚水が下水処理場に流れ込まず、浄化しないまま河川に放流されてしまう[1]。そのため、昨今整備される下水道のほとんどはトイレや炊事場の生活排水と雨水を別々の管で排水する分流式下水道である。

脚注[編集]

  1. そのためオーバーフロー水の貯水槽の整備や分流化工事を行い、改良が進んでいる。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 室田明『河川工学』技報堂出版2001年1月31日1版10刷発行
  • 渡嘉敷哲ほか『新ひとりで学べる11地学ⅠB』清水書院2003年8月20日第16刷発行
  • 椹木亨、柴田徹、中川博次『土木へのアプローチ』技報堂出版1999年1月25日3版1刷発行。