雙栗神社

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雙栗神社(さぐりじんじゃ)は、京都府久世郡久御山町にある神社

祭神[編集]

祭神は次の七柱。

  • 天照大神(あまてらすおおみかみ)
    日本書紀』では「天照大神」、『古事記』では「天照大御神」と表される。日本神話に登場する天岩戸の戸隠れで有名である。
  • 素盞鳴命(すさのおのみこと)
    『日本書紀』では「素戔嗚尊」、「素戔男尊」、『古事記』では「建速須佐之男命」(たけはやすさのおのみこと)と表される。こちらも日本神話に登場する神である。
  • 事代主命(ことしろぬし)
    日本神話に登場する神。大国主の子とされる。
  • 応神天皇(おうじんてんのう)
    『日本書紀』では「譽田天皇」(ほむたのすめらみこと)、『古事記』では「品陀和氣命」(ほむだわけのみこと)と表される。4世紀末から5世紀初頭に実在した可能性が高い天皇とされている。
  • 比咩大神(ひめがみ)
  • 仁徳天皇(にんとくてんのう)
  • 神功皇后(じんぐうこうごう)

歴史[編集]

雙栗神社は佐山双栗に鎮座し、「延喜式神名帳」に記載されている神社で、「三代実録貞観元年(859)正月27日の条に見える雙栗神と考えられている。

 中世以降は石清水八幡宮の分霊を祀ったことから椏本(あてもと)一品八幡宮と呼ばれる。雙栗神社の本殿の規模と形式は、石清水八幡宮の分霊を祀ることから三間社(正面の柱間が三間の本殿)流造に造られている。屋根は檜皮葺(ひわだぶき)で、正面に向拝を付けている。

本殿の斗供間には向かって左に「花と鳥」右に「紅葉と鹿」を彫刻した蟇股(かえるまた)がある。また脇障子の上部には「りすとぶどう」をあしらった精巧な彫刻をほどこしている。

 本殿の建立年次については、室町時代末、社伝にいう明応3年(1494)頃のものと考えられている。本殿は、昭和55年~56年にかけて彩色の塗替えと屋根の葺替がおこなわれた。