鈴木酒造店 (福島県)
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鈴木酒造店(すずきしゅぞうてん)とは、福島県浪江町にある日本酒の酒蔵である。
概要[編集]
2023年現在は福島県浪江町と山形県長井市の二か所で日本酒の製造をしており、浪江町時代から製造していた磐城壽や親父の小言、永井蔵時代から製造していた一生幸福などを製造している。
沿革[編集]
江戸時代末期に創業された酒蔵であり、海の近くにある珍しい酒蔵であった。しかし、2011年の東日本大震災により建屋が流失しただけでなく、福島第一原子力発電所から10km以内に存在していたため避難指示による避難を余儀なくされた。
避難後、山形県長井市にある東洋酒造株式会社の全株式を取得し、株式会社鈴木酒造永井蔵として再出発を図る。浪江町で使用していた酒母がまだ残っていたため、震災前と同じ酒を造ろうと奮起していた。
震災から10年後の2021年、新しく完成した浪江町の「道の駅なみえ」に隣接した「なみえの技・なりわい館」において再び浪江町での酒造を再開させた。
主な製品[編集]
代表銘柄はスーパーなどでも入手できる場合があるが、季節限定のものやコンセプト品などは特定の店舗にしか卸していないものもあるため注意が必要である。
- 磐城壽
- 鈴木酒造店の代表銘柄でもあり、定番酒・季節酒ともに多い種類を取り揃えている。そのためカバーする範囲も広く、自分に合う日本酒を選びやすい。季節酒は癖の強いものもあり、特に夏季限定の標葉にごりは活性濁り酒であり、濃厚な味わいと強めの度数が癖になる逸品である。
- 一生幸福
- 永井蔵時代から製造している銘柄であり、山形県産の酒造好適米をメインとした地元に根差した酒造を目指している。磐城壽同様多くのラインナップを用意している。