金澤周作

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金澤 周作(かなざわ しゅうさく、1972年 - )は、西洋史学者。京都大学大学院文学研究科教授。専攻は近代イギリス[1]

経歴・人物[編集]

大阪府生まれ。1995年京都大学文学部西洋史学科卒業[2]。同大学大学院文学研究科博士後期課程西洋史学専攻研究指導認定退学。2001年川村学園女子大学文学部史学科助手、2002年専任講師、2005年助教授(のち准教授)。2009年京都大学大学院文学研究科准教授、2018年教授[3]。2002年「近代英国におけるフィランスロピー」で博士(文学)(京都大学)[4]

近代イギリス史、特にチャリティ史を研究する。1995年の阪神・淡路大震災後に民間の慈善活動が一般化したのを目の当たりにしたのをきっかけにチャリティの研究を始めた[5]。『チャリティとイギリス近代』(京都大学学術出版会、2008年)で第8回日本NPO学会賞林雄二郎賞[6]、第11回損保ジャパン記念財団賞受賞を受賞[2]

著書[編集]

単著[編集]

  • 『チャリティとイギリス近代』(京都大学学術出版会、2008年)
  • 『チャリティの帝国――もうひとつのイギリス近現代史』(岩波書店岩波新書]、2021年)

編著[編集]

  • 『人文学への接近法――西洋史を学ぶ』(服部良久、南川高志、小山哲共編、京都大学学術出版会、2010年)
  • 『英国福祉ボランタリズムの起源――資本・コミュニティ・国家』(岡村東洋光、高田実共編、ミネルヴァ書房[Minerva人文・社会科学叢書]、2012年)
  • 『海のイギリス史――闘争と共生の世界史』(編、昭和堂、2013年)
  • 『海のリテラシー――北大西洋海域の「海民」の世界史』(田中きく代阿河雄二郎共編、創元社、2016年)
  • 『越境する歴史家たちへ――「近代社会史研究会」(1985‐2018)からのオマージュ』(谷川稔、川島昭夫、南直人共編、ミネルヴァ書房、2019年)

監修[編集]

  • 『論点・西洋史学』(藤井崇、青谷秀紀、古谷大輔、坂本優一郎、小野沢透共編、ミネルヴァ書房、2020年)

出典[編集]

  1. 金澤周作『チャリティの帝国――もうひとつのイギリス近現代史』岩波新書、2021年
  2. a b 「損保ジャパン記念財団賞受賞記念講演会」とシンポジウムの開催PDF株式会社損害保険ジャパン、財団法人損保ジャパン記念財団、2010年6月23日
  3. 金澤周作 京都大学教育研究活動データベース
  4. CiNii 博士論文
  5. 弱者を助けるのは善いこと? 福祉国家イギリスのチャリティ史を「3つの気持ち」を軸に読み解く 週刊文春 2021年7月15日号
  6. 第8回 日本NPO学会賞受賞作品 日本NPO学会

外部リンク[編集]