重い記事
重い記事(おもいきじ、英:Heavy articles)とは、何が重いのか、その隠された主語により意味合いが全く違う、曖昧な表現である。
物理学的に[編集]
物理学的にまず考えられるのは、質量が大きい事である。新聞紙でも水を含むと重くなる事から、比重の重い液体を含んだ新聞紙であると考えられ、比重の重い液体で代表的なものは水の13.5倍程重い水銀である事から、手にとってしまうのは水銀中毒になる危険性が考えられ、つまり「重い記事」というのは「水銀中毒になる危険性が高い記事」と読み取れる。
つぎに物理学的に考えられるのは「重い生地」つまり何かの食品の誤字である。しかし、なぜ通常よりも重いのか、考えられるのはやはり水の代わりに比重の重い液体が入っている点であり、比重の重い液体で代表的なものは水の13.5倍程重い水銀である事から、水銀中毒になる危険性が考えられ、つまり「重い生地」というのは「水銀入りの生地」と読み取れ、そんなものを作る動機は毒殺であると読み取れる。
中性子でも質量を支えられない場合は重力崩壊が止まらず、ブラックホールになる。
情報工学的に[編集]
情報工学的に考えると、物理学でいう質量は考慮する必要は無い。重い記事とは表示に時間が掛かるWebサイト上のページという扱いになる。
考えないといけないのは、ハードウェアレベルで重いのか、それともソフトウェアレベルで重いのか、である。
ハードウェアレベル[編集]
- Webサーバーの問題
- まずWebページを提供する側のマシンスペックの問題が考えられる。サーバー側の問題はクライアント側からはどうすることもできない場合が多く、要望を送りつけるくらいしかできない。
- CPUの性能不足やメインメモリの容量不足、ハードディスクの軸受が劣化し回転速度が落ちて読み込みに時間が掛かる等、情報の提供速度に物理的な問題が出ている事が考えられる。
- 回線の問題
- そもそもWebページを提供するサーバーがハイスペックだったとしても、ネットワークが貧弱である場合、それが原因でWebページの転送に時間が掛かる事が考えられる。
- ネットワークを構築しているハブがスイッチング機能を持たないハブだったり、LANケーブルに断線や劣化があり本来の速度を出せない等、情報の提供速度に物理的な問題が出ている事が考えられる。
- サーバー側からクライアント側までのネットワーク上の経由地点全てのパーツを把握する術はまず無いので、切り分けが困難である場合が多い。
- クライアント側のコンピューターの問題
- 比較的描画量の多いWebページを表示する際は、CPUやGPUに掛かる負荷が多少増えるし、メインメモリも消費するので、古い低スペックマシンを使うとWebページの描画速度に影響が出る。
ソフトウェアレベル[編集]
- 名前解決の問題
- Webサーバーにクライアントがアクセスする際に通常必須になるドメイン名からIPアドレスを引く作業(名前解決)に時間が掛かる、あるいは名前解決そのものが出来ないという場合がある。
- 名前解決を受け持つDNSサーバー側の問題は、一般ユーザーにはあまり認知される事は無いのが一般的。
- Webサーバーの問題
- アクセスが多くてクライアントからの要求を処理するのにソフトウェアレベルで問題が起きる事がある。
- 各種サーバーソフトウェアの設定をチューニングする事で回避できる場合もあるが、各種設定に精通しているエンジニアが不足している場合もあり、下手に設定変更すると症状が悪化する場合もある事から、リスク回避という事で各種設定の変更は放棄される事もあり、別の対策でゴリ押しするのが安全ではあったりする。
- Webページの問題
- やたら情報量の多いページは転送に時間が掛かるため、重いページ、「重い記事」という扱いを受ける事がある。
- その場合はページを分割する事や、画像のサイズを必要最小限に縮小する等の対策が取られる。
- ブラウザ側の問題
- 古いWebブラウザを使っている場合は、GPUの恩恵を受けられなかったりする場合があるので、Webページの表示速度に影響が出る場合がある。
計測方法[編集]
ブックマークレット[1]や、Webブラウザに備わっているツール[2]で手軽にミリ秒単位で確認できる。
心理的に[編集]
物理学的に質量がある訳でもなく、情報工学的に読み込みに時間が掛かる訳でもないが「重い記事」とされる記事がある。
内容が猟奇的だったりすると、読み手に心理的に負荷が掛かるので「重い記事」と判定され、倦厭される事がある。
代表的なものは人間が熊に内臓をどの順番で喰われるかまで事細かに表現した、ウィキペディア上の記事「jawp:三毛別羆事件」が取り上げられる事がある[3]。
脚注[編集]
- ↑ “【これは便利】あなたのWebサイト表示のどこが遅いかを一発で調べるブックマークレット”. Impress. 2019年3月21日確認。
- ↑ “Webパフォーマンス虎の巻”. Qiita (2018年10月24日). 2019年3月21日確認。
- ↑ “ノート:三毛別羆事件#記述があまりに凄惨で生々しいのでは?”. ウィキペディア (2008年4月9日). 2019年3月21日確認。
関連項目[編集]