遅生まれ
遅生まれ(おそうまれ)とは、4月2日から12月31日までに出生した人を言う。
概要[編集]
日本の保育園、幼稚園から高等学校までは全て4月から始まるが、4月2日から12月31日までに生まれた人と翌年の1月1日から4月1日までに生まれた人が同じ学年になる。
理由は、学校教育法第17条に「保護者は、子の満六歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから、満十二歳に達した日の属する年の終わりまで、これを小学校、義務教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部に就学させる義務を負う」とされているためで、最初の学年の初めは4月1日になるため、小学1年生になるためには6歳になる翌日以降に4月1日を迎えること(満6歳)が条件となる。その結果、同じ年の生まれであっても、1月1日から4月1日までに生まれた人(早生まれ)と4月2日から12月31日の間に生まれた人(遅生まれ)では、1学年の差が生じる。
例えば、2018年4月に小学校に入学する生徒は、2017年4月1日から2018年3月31日の間に満6歳になった子供が対象である。すなわち2011年4月2日から2018年4月1日までに生まれた児童となる。
遅生まれは得といわれるのは、同学年中最大で約1年の差があり、特に運動能力で優越感を得ることがあるためとされるが、早期教育を希望する親にとっては、事実上1学年早く教育を受けさせられる早生まれが得になる。
海外[編集]
戦後の6・3・3制のモデルとなった、アメリカ合衆国は、初等・中等教育は州による自治が尊重されるため、小学校に相当するエレメンタリー・スクールの入学条件はバラバラで、学校の年度(9月 - 6月)と入学対象年度(1月 - 12月)をずらしている州もある。なお、飛び級制度が確立されているため、各州の差は中途で是正可能である。