連結器

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連結器 (れんけつき)とは鉄道車両連結させるための機械である。

概要[編集]

鋼製で頑丈に作られている。様々な種類がある。

種類[編集]

ネジ式連結器[編集]

初期に作られた連結器で、フックで連結し、外れないようにネジを回して固定する。圧縮に弱いために連結器両側にバッファを設置する。連結の際に連結器の下に潜り込んでネジを締める危険な作業で死傷者が出たため、大日本帝国では1920年代に一斉に自動連結器に取り替えられた。

海外でも牽引力の弱さが露呈して自動連結器に切り替えた車両が存在する。

自動連結器[編集]

アメリカ合衆国で開発された連結器である。上から見るとGの形をした鋼材の連結器である。連結するときはぶつけるだけで連結でき、解放するときはGの「-」の部分のロックを外しておく。

日本では機関車貨車でよく使われている。

なお、自動連結器から自動機能を外した簡易連結器も存在する。

自動密着連結器[編集]

自動連結器と密着連結器の中間の外観である。自動連結器と連結できるが、密着連結器とは連結できない。気動車名古屋鉄道電車に設置された。

かつて国鉄の高速貨車やEF67にも使用されたものもあるが、こちらにはエアホースを内蔵しているという特殊なものであった。

詳細は「自動ブレーキ」を参照

密着連結器[編集]

凸材と凹材の組み合わせた連結器で、連結するとロックをかける。解放するときはロックを外す。日本国有鉄道大手私鉄電車に設置された。国鉄分割民営化後は気動車にも電気連結器とともに設置されるようになった。

基本的に日本で一般的に使用されるのは柴田式と呼ばれる、ロックに回り子を用いるものが多いが、嵐電や西鉄で使用されるトムリンソン式や、かつての阪神赤胴車でよく使用されたバンドン式、更にはロック部分の回り子に電気連結器をねじ込んだウエスチングハウス式、更にはヨーロッパの電車・気動車でよく見られるシャルフェンベルク式などがあるが、いずれも同タイプの連結器同士でしか連結はできない。

双頭連結器[編集]

自動連結器と密着連結器を切り替えることが可能な連結器。

電気連結器[編集]

自動密着連結器や密着連結器と組み合わせて使用する。車両同士の空気配管と電力輸送を行う。大手民鉄では1960年代から設置されたが、広域配置される日本国有鉄道の車両では一部の車両のみに設置された。国鉄の車両でいうジャンパ栓の機能を持つ。

ピン・リンク式連結器[編集]

1枚の鎖を、両端のピンで固定する、かなり単純な構造の連結器。主に牽引力のそれほどいらない軽便鉄道で使用されるが、営業線上での現存例は黒部峡谷鉄道しかない。

Nゲージの連結器[編集]