Nゲージの連結器
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このページでは、Nゲージの連結器について解説する。
概要[編集]
かつてはアーノルドカプラーのみであったNゲージの連結器は、日本国内だけでも数多くの種類が存在する。これはアーノルドカプラーが連結、解放がしやすい反面、外観が実感的ではないのが理由で各企業から様々な連結器が商品化された。これらは互いに連結することはできず、関水金属国鉄キハ58系気動車のように、場合によっては同じ企業同士の連結器が連結できないケースが発生した。
種類[編集]
アーノルドカプラー[編集]
Nゲージの黎明期、様々な連結器が存在したが、関水金属からの提案によってすべての車両の連結器をアーノルドカプラーに統一した。自動連結器のような外観で、GのRの部分が直角になっている。カタカナのコの字に近い形をしている。連結、解放がしやすい反面、外観が実感的ではない。また連結間隔も広くなりがち。
ダミーカプラー[編集]
外観が実感的である反面、連結機能が失われた連結器である。関水金属が初めて製品化した蒸気機関車の前位側にも装着された。
Mカプラー[編集]
トミックスの機関車の装着された連結器である。外観はアーノルドカプラーであるが、磁石を埋め込んだ特殊な線路上では連結器が上に上がり、解放ができる。
マグネマティックカプラー[編集]
ケーディ社から発売された連結器である。外観は自動連結器に似ており、アーノルドカプラーよりも小さく、実感的である。当初は「ケーディカプラー」と称した。連結が容易で磁石を埋め込んだ特殊な線路上で解放ができる。後に関水金属からも発売された。
KATOカプラー[編集]
関水金属が製品化した連結器。実際の連結器の外観を模した連結器。アーノルドカプラー同様、台車と一体化して台車の動きに合わせて首を振るタイプと車体にマウントされてカーブでは伸縮するタイプとがある。
かつては密着連結器型については電気連結器を模したフックの部分で連結を固定する形としていたが、近年発売された製品ではこのフック部分をなくし、連結器本体で連結を固定するようになった。
TNカプラー[編集]
TOMIXが製品化した実際の連結器の外観を模した伸縮式連結器である。JR東日本253系電車で密着連結器型が装着し、国鉄キハ58系気動車で自動密着連結器型が装着した。HG製品に装着されたほか、同社のすべての製品に装着できる。アーノルドカプラーから交換すると連結間隔が実感的になる。
TOMIX以外にもマイクロエースの製品にも多くはワンタッチで取り付けが可能な他、グリーンマックス製品もワンタッチとまではいかないが取り付けが可能な製品が多い。
このカプラーには4つの小さな穴があいており、1.4×4.0のビスで他社の製品にもネジ止めできるようになっている。関水金属国鉄キハ58系気動車では連結面端部から6.5mm、車体幅端部から3.5mm、間隔10mmで穴を開けるとTNカプラーが設置できた。
ナックルカプラー[編集]
KATOカプラーをさらに実感的にした連結器である。マグネマティックカプラー、KATOカプラーとの連結が可能である。グリーンマックスからも発売されている。
マイクロカプラー[編集]
マイクロエースの伸縮式連結器。見た目が実際の連結器に似ているが、胴受けが省略されているなどかなりデフォルメされている。
互換性[編集]
似た形状のものは連結できるが、異なるメーカーのものはほとんどできない。連結器の交換が必要である。メーカーによっては他社製品に小加工で取り付けできるようにした連結器もある。
アーノルド | M | マグネマティック | KATO | TN | ナックル | マイクロ | |
アーノルド | ー | 可 | 否 | 否 | 否 | 否 | 否 |
M | 可 | ー | 否 | 否 | 否 | 否 | 否 |
マグネマティック | 否 | 否 | ー | 可 | 否 | 可 | |
KATO | 否 | 否 | 可 | ー | 否 | ||
TN | 否 | 否 | 否 | 否 | ー | 否 | |
ナックル | 否 | 否 | 可 | 否 | ー | ||
マイクロ | 否 | 否 |