連勝複式
連勝複式 (れんしょうふくしき) とは、原則として、1着になる馬、舟、車と2着になる馬、舟、車を順不同で予想するという勝馬投票券、勝舟投票券、勝車投票券の種類である。
同着がある場合には、以下のようになる。
- 1着が同着になった場合には、1着同士の投票券のみが的中
- 2着が同着になった場合には、1着と2着の投票券2通りが的中。2着同士の投票券は外れ。
枠番号連勝複式[編集]
日本の競馬、競輪においては、複数の馬、車を集めて枠を構成し、6つ(競輪)もしくは8つ(競馬)の枠と呼ばれるグループを作り、1着になる枠、2着になる枠を順不同で予想する枠番号連勝複式と呼ばれる勝馬投票券、勝車投票券を発売している。なお、枠番号による連勝単式馬券を販売しない中央競馬においては枠連と呼ぶ。
拡大馬番号連勝複式、拡大舟番号連勝複式、拡大車番号連勝複式(通称:ワイド)[編集]
当たり易いようにする為に、予想した馬2頭が1着、2着になった場合だけでなく、1着、3着もしくは2着、3着になった場合でも的中とする拡大馬番号連勝複式を、1999年4月に大井競馬場で初めて発売した。中央競馬でも10月からの福島でのテスト販売後、12月より全国で販売している。
同着がある場合には、以下のようになる。
- 1着が同着になった場合には、1着同士、1着と3着の組み合わせ2通りの投票券が的中
- 2着が同着になった場合には、1着と2着の組み合わせ2通りと2着同士の投票券が的中。
- 3着が同着になった場合には、1着と2着、1着と3着の組み合わせ2通り、2着と3着の組み合わせ2通りの投票券が的中。3着同士の投票券は外れ。
通称のワイドは、中央競馬と大井競馬場の合同で公募によって決定した。公募の際に使われたポスターには、有馬記念で3年連続3着のナイスネイチャが使われた。
競艇、競輪、オートレースでも拡大舟番号連勝複式、拡大車番号連勝複式の発売が始まっている。このうち競艇だけがワイドの通称を使わない(「拡連複」と略すことが多い)。これは、ワイドという単語が、サービスの名称において、日本中央競馬会と特別区競馬組合の登録商標であり、競輪(全競輪場で発売)・オートレース(全オートレース場で発売)ならびに地方競馬(大井競馬場を除く実施場)においては前二者から許諾を得て使用しているが、競艇では許諾を取らなかったためである。
なお、競馬においては2004年度まで、発売開始時点において8頭立て以下の場合は、
- 中央競馬は枠連のみ発売し、馬連とワイドは発売しない。
- 地方競馬は枠連を発売せず、馬連とワイドを発売する。
となっていたが、2005年1月1日からの省令改正に伴い中央・地方とも枠連は発売せず、馬連とワイドを発売することになった。なおワイドはそれが実施されている競馬場に限って4頭立て以上の場合に発売する。