軟腐病
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軟腐病(なんぷびょう)は野菜、植物全般に発生する細菌性の病気である。
病原菌と症状[編集]
普段地中で腐生生活を送っている嫌気性の桿状細菌の一種Erwinia Carotovora (Jones 1901)が作物内に侵入することによって発生する。根菜類ではニンジン、ダイコン、サトイモなど、その他ではハクサイ、レタス、キャベツ、ブロッコリー、セロリ、パセリ、ナス、キュウリ、トマト、タマネギ、ニンニクなど被害はきわめて多岐にわたる。その他園芸植物全般にも発生するが、木質化した組織には発生しない。
害虫の食害など外的な傷から菌が侵入すると根茎など中心部を侵し、葉が萎れ黄変する。さらにひどくなると組織内が液状に腐敗し悪臭を放ち株は枯死する。収穫後の貯蔵中にも発生し悪臭を放つため店頭などでも周囲の作物の商品価値を下げることにもなる。
予防[編集]
害虫を駆除し、管理作業中に傷をつけないよう留意する。土壌の水はけをよくし、窒素肥料を控えてイネ科やマメ科植物と輪作する。被害株はまとめて焼却するなどの対策が必要。ストマイ液剤20の散布で予防できる。