赤瀾会

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赤瀾会(せきらんかい)は、女性による社会主義者団体のことである。社会主義運動の盛り上がりを受けて、大正10年(1921年4月に結成された[1]

概要[編集]

堺真柄(近藤真柄)、九津見房子仲宗根貞代らが発起人となり、山川菊栄伊藤野枝が顧問格となった。結成の際、「私達は私達の兄弟姉妹を窮乏と無知と隷属とに沈淪せしめたる一切の圧制に対して断固として宣戦を布告する」と宣言。女性解放を社会主義社会の実現に求めた。結成直後、第2回メーデーに黒旗を翻して参加する。婦人問題講演会開催、労働運動の応援、陸軍大演習に際して兵士に反戦ビラを配るなどしたが、これが逆に警察による激しい弾圧を招いて運動を大衆化することができず、8か月で自然解消となった。このうちの一部は大正11年(1922年)に八日会として再結集された[1]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. a b 「岩波・女性学事典」(岩波書店。井上輝子ほか。2002年)P293

参考文献[編集]