調整ルーム

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調整ルーム(ちょうせいルーム)とは、日本の公営競技、特に競馬においてレースの前日から終了まで騎手が過ごす宿舎及びその中の部屋である。他の公営競技である競艇競輪オートレースにも類似の施設がある。

概要[編集]

1965年に発生した山岡事件(中央競馬史上最大の八百長事件)をきっかけに、1966年に全国の競馬場に開設。この後に開業した栗東トレセン美浦トレセンの中にも設置されており、調教騎乗や厩舎作業のある若手騎手などが利用する。

レースで騎乗する騎手は短期免許で来日中の外国人騎手、地方所属騎手も含めて全員が騎乗するレースの前日21時までに調整ルームに入室することが義務付けられており、自身が騎乗するレース全てが終わるまで外出することが出来ない。
例えば土曜日の3Rから日曜日の7Rまで騎乗する騎手は金曜日の21時までに調整ルームに入り、日曜日の7R終了後自宅へ帰る事ができる。

内部が公開された事は非常に少ないが、全て個室で洋室と和室の2種類があり、外部との接触を断つために携帯電話等の通信機器は財布等の貴重品と一緒に職員が管理するセーフティボックスに預ける。飲食物は外部から持ち込める他、内部の食堂や売店で購入することも出来る、サウナがあるといった情報が明らかになっている。

なお外国には調整ルーム制度があっても、通信機器の使用禁止の規則はない場合が多い。