八百長
ナビゲーションに移動
検索に移動
八百長(やおちょう)とは、プロスポーツの興行などにおいて対戦相手同士が前もって勝敗を打ち合わせておき、表面上だけ真剣勝負をしているように見せかける不正行為である。
概要[編集]
選手に金品などの利益を供与して便宜を図って行われる場合、選手・審判本人及びその家族や関係者を脅してわざと敗退を要求する場合もある。八百長は興行に対する信頼を揺るがすことにつながるため、関与した選手・職員は厳しく処罰される。
複数の個人選手が同時に参加する個人競技で、同じ陣営から複数人が参加する場合に誰かがペースメーカーになる事例もかつてはタブー視されたり、ルールで明確に禁止されたりしていたこともあったが、近年は一部を除いて容認・黙許されるようになっている。
なお公営競技とBリーグおよびJリーグ[注 1]において八百長は非合法な反社会勢力の介在を許し、公正な競技開催の信頼を揺るがすことになるため、以下の法律で刑事罰が定められている。
- 競馬法第29条・第32条の2〜第32条の4
- 自転車競技法第10条・第60~63条
- 小型自動車競走法第14条・第65~68条
- モーターボート競争法第10条・第72~75条
- スポーツ振興投票実施法第10条・第37~40条
日本では公営競技・Jリーグ/Bリーグ以外に八百長に対する刑事罰を規定した法律はない。ただし反社会勢力などによる違法ギャンブルを開帳した者は賭博場開張図利罪、それに絡んだ者は賭博罪で処罰される。
語源[編集]
明治期の碁の名手で相撲部屋の世話をしていた「八百屋長兵衛」が、碁の相手の機嫌を取るため、わざと負けていたことが由来とされる。
その他[編集]
歌謡賞番組が盛んだった頃、有力芸能事務所が絡んでいることが疑わしい授賞についてゴシップ誌が盛んに「八百長レース」の見出しを付けていた。