言い伝え

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言い伝えとは、故事・ことわざ・俚諺・俗説などの総称である。民間説話や地口なども含む。

概要[編集]

「残り物には福がある」は、もともと「甘いものには福がある」であり、「血糖値が上がると幸福感を得られる」の意であったらしい。それが「甘いもの」→「余り物」→「残り物」になったらしい。「猪(しし)喰った報い」も、「蛋白質を摂取すると、幸福感を得られるうえに代謝にエネルギーを使うので身体が温まる」ことから「肉(しし)喰って温(ぬく)い」が源であるらしい。
こうした口伝えの結果として本来の意味が失われてしまった語もあり、「助長」などはその例である。「破瓜」は「女子の十六歳、男子の六十四歳」の意味であるが、「『瓜』という字を二つに割ると『八』という字が二つできるから」と説明されることが多い[1]。実際には「鉢」と「八」が同音であるため、「瓜を二つに切ると『鉢』(八)ができる」という理由による。
大名行列」も「下ぁにぃ~、下ぁにぃ~」とかやっているのは藩の領内と大門(おおもん)を抜けて下屋敷に入るまでの話であり、途中は旅費がかかるので駆け抜けるように通過したという。「大名行列を横切ると無礼打ちにされる」というのも嘘で、「子供と、盥を持った産婆は大名行列を横切っても無礼ではない」ということになっていた。歌舞伎の黒子と同じように、「いないことになっている」という了解があった。
このあたりは「話半分」だと思って、リテラシーを発揮して判断するのが大人である。

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  • シャケ(鮭)の皮を残すような奴は、ろくな生まれ変わりをしない
  • 蕎麦の煮過ぎは恥ではない
  • 「無い袖は振れぬ」「『無い』は意見の総仕舞い」
  • 袖振り合うも他生の縁
  • 「来年のことを言うと鬼が嗤う」「夜に爪を切ると親の死に目に逢えない」
  • [[米国]|アメリカ]には、「ブーツを履いたまま死ぬと地獄に落ちる」というものがある。『OK牧場の決闘』で、「ブーツを ……」と言って死ぬ場面がある。
  • トランプゲームにおいて、ポーカーの「黒のツーペア」は不吉とされる。
  • 麻雀では、天鳳字一色(ツーイーソウ)の大四喜(タースーシー)が不吉とされて、厄払いとして面子を囲んだ人を饗応するという儀式がある。ゴルフのホールインワンも、「お福分け」と称して饗応するのが通例である。


脚注[編集]

  1. だったら「爪」だろうがよ。

関連項目[編集]