西田一

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西田 一
にしだ はじめ
西田一
西田一市議会議員の事務所の全景
生年月日1971年8月19日(53歳)
出生地福岡県北九州市
出身校北九州市立長行小学校
北九州市立菅生中学校
福岡県立小倉高等学校
慶應義塾大学
前職社会福祉法人双葉会職員
現職社会福祉法人高塔会理事長
所属政党自由民主党
公式サイト北九州市議会議員西田一

北九州市議会議員
選挙区福岡県北九州市小倉南区
当選回数4回
在任期間2009年3月 - 現職

西田 一(にしだ はじめ、1971年8月19日 - )は、日本政治家。北九州市議会議員(小倉南区選挙区)。社会福祉法人高塔会の理事長。

理念等[編集]

政治理念とし「地方創生で、このまちを一番に!!」を掲げて主に次の4点を訴えている[1]

福祉を一番に!

北九州市の子育て環境は、政令指定都市の中で第1位[2]。しかし、政令指定都市において最も高齢化が進んでいることから、高齢者が輝くまちづくりを進めるとしている。

雇用を一番に!

企業誘致のほか、中小企業や新規産業の支援、若者の就労支援などで更なる雇用創出を進めていくとしている。

安全、安心を一番に!

ハード・ソフト両面で、もっと災害に強いまちづくりを進めていくとしている。

地域を一番に!

子どもから年長間まで、あらゆる世代が活躍できるような場所作りを進めていくとしている。

選挙[編集]

北九州市議会議員選挙の小倉南区選挙区の開票結果は次のとおり[3]

4期目選挙(2021年1月31日)結果
当落別 所属党派 候補者氏名 得票数
当選 立憲民主党 森 ゆみ子 5,582票
当選 無所属 いずみ ひでお 5,519票
当選 公明党 きのした 幸子 5,466票
当選 自由民主党 よしむら 太志 5,427票
当選 公明党 渡辺 しゅういち 5,367票
当選 立憲民主党 森本 由美 5,219票
当選 公明党 かねこ 秀一 5,134票
当選 日本共産党 藤沢 かよ 4,704票
当選 自由民主党 わたなべ 均 4,585票
当選 自由民主党 西田 一 4,194票
当選 日本維新の会 ありた えり 3,921票
当選 自由民主党 井上 秀作 3,798票
落選 自由民主党 片山 おさむ 3,793票
落選 日本共産党 うど 浩一郎 3,481票
落選 無所属 野田 靖博 724票
候補者得票総数 66,915票  
3期目選挙(2017年1月29日)結果
当落別 所属党派 候補者氏名 得票数
当選 自由民主党 片山 おさむ 5,842票
当選 日本共産党 やない 誠 5,672票
当選 公明党 渡辺 しゅういち 5,509票
当選 公明党 きのした 幸子 5,436票
当選 公明党 かねこ 秀一 5,350票
当選 自由民主党  井上 秀作 4,782票
当選 自由民主党 わたなべ 均 4,619票
当選 日本共産党 藤沢 かよ 4,576票
当選 自由民主党 西田 一 4,356票
当選 社会民主党 森本 由美 4,013票
当選 無所属 森 ひろあき 3,977票
当選 無所属 よしむら 太志 3,830票
落選 民進党 福島 ただし 3,177票
落選 民進党 松井 かつひろ 2,862票
落選 日本維新の会 みなと 孝典 2,772票
落選 無所属 石井 ゆうし 990票
候補者得票総数 67,764票 
2期目選挙(2013年1月27日)結果
当落別 所属党派 候補者氏名 得票数
当選 公明党 きのした 幸子 7,268票  
当選 公明党 よしかわ 節郎   7,263票
当選 自由民主党  片山 おさむ 7,261票
当選 みんなの党 よしむら 太志 6,081票
当選 自由民主党 西田 一 6,001票
当選 日本共産党 やない 誠 5,846票
当選 自由民主党 井上 秀作 5,798票
当選 自由民主党 わたなべ 均 5,124票
当選 日本共産党 藤沢 かよ 4,605票
当選 無所属 森 ひろあき 4,487票
当選 社会民主党 森本 由実 3,807票
当選 民主党 松井 かつひろ 3,055票
落選 民主党 おくなが 浩二 2,646票
落選 無所属 熊本 しおみ 1,097票
候補者得票総数 70,339票
1期目選挙(2009年2月1日)結果
当落別 所属党派 候補者氏名 得票数
当選 公明党    木下 幸子     8,178票  
当選 公明党 吉河 節郎 8,156票
当選 民主党 奥永 浩二 7,557票
当選 日本共産党 柳井 誠 7,205票
当選 自由民主党 渡辺 均 6,087票
当選 無所属 西田 一 5,865票
当選 民主党 松井 克演 5,506票
当選 自由民主党 井上 秀作 5,137票
当選 社会民主党 森本 由美 5,073票
当選 無所属 森 浩明 5,019票
当選 自由民主党 片山 尹 4,744票
当選 日本共産党 藤沢 加代 4,737票
落選 自由民主党 三村 善茂 4,540票
落選 無所属 渡辺 徹 2,744票
落選 無所属 吉村 太志 2,342票
落選 無所属 小清水 喜代孝 1,434票
候補者得票総数 84,324票

経歴等[編集]

  • 1984年(昭和59年)- 北九州市立長行小学校卒業。
  • 1987年(昭和62年)- 北九州市立菅生中学校卒業。
  • 1990年(平成2年)- 福岡県立小倉高等学校卒業。
  • 1996年(平成8年)- 慶應義塾大学商学部卒業。
  • 1996年(平成8年)- 全国農業協同組合連合会(JA全農)入職。
  • 1998年(平成10年)- 双葉会(児童養護施設双葉学園)入職。
  • 2009年(平成21年)- 北九州市議会議員に初当選。
  • 2013年(平成25年)- 北九州市議会議員に当選(2期目)[1]、双葉会の理事に就任[4]
  • 2013年(平成25年)- 不正投票事件が発覚した(後述【1】参照[5][6][7])。
  • 2015年(平成27年)- 北九州市議会総務財政委員長に就任[1]
  • 2017年(平成29年)- 北九州市議会議員に当選(3期目)[1]
  • 2017年(平成29年)- 不正受給が発覚し双葉会の理事を退任した(後述【2】参照[4])。
  • 2018年(平成30年)- 車両の不正使用事件が発覚した(後述【5】参照)。
  • 2019年令和元年)- 西田は横領により双葉会を解雇された(後述【3】参照[8][9])。
  • 2019年令和元年)- 西田による条例違反事件が発覚した(後述【4】参照[8])。
  • 2021年(令和3年)- 市議会議員に当選(4期目、保健福祉委員会所属[10])、高塔会の理事長に就任[11][12]
  • 2023年(令和5年)- 西田が市役所の職員を恫喝し同僚議員が翌日市役所に謝罪した(後述【8】参照)。
  • 2023年(令和5年)- 西田が市長の公用車のナンバーを自身のSNSで晒したため、副市長が当該投稿の削除求めたが、西田はこれを拒否した(後述【9】参照)。
  • 2024年(令和6年)- 西田は双葉会ある自身の選挙資材の撤去について今年も拒否した(後述【6】参照[13])。
  • 2024年(令和6年)- 西田が北九州市の6月議会においてトンチンカンな質問を連発した(後述【7】参照)。

役職等[編集]

  • 長行校区社会福祉協議会役員
  • 両谷地区青少年健全育成協議会会員
  • 小倉西ロータリークラブ会員
  • 北九州市立菅生中学校同窓会幹事
  • 福岡県立小倉高等学校42期生幹事
  • 保護司
  • 北九州市議会総務財政委員会委員長(2015年度)
  • 双葉会理事(2013年~2017年)[4][8][9]
  • 社会福祉法人高塔会理事長(2021年~現在に至る)[12]

関係法人[編集]

双葉会(前職)[編集]

双葉会は福岡県北九州市小倉南区に本部を置き、70年以上の歴史がある社会福祉法人である[14]。西田は1998年3月に入職し、2013年4月から2017年6月まで理事を務めていたが[4][8][9]、双葉会の事業費約1700 万円を横領していたことにより、双葉会は2019年5月に西田を解雇した[8][9]。ちなみに、双葉会は西田の母及びその妹を、2020年1月に解雇している[15]

高塔会(現職)[編集]

高塔会は、福岡県北九州市若松区に本部を置き、同所にある児童養護施設「暁の鐘学園」を運営している社会福祉法人である[15][16]。西田は従前より当該法人の理事に就任していたが、2021年からは理事長に就任している[11][12]

不祥事[編集]

【1】双葉会による不正投票事件[編集]

西田の弟が施設長を務める特別養護老人ホームにおいて、認知症で意思表示できない高齢者の投票用紙を使って投票をしたとして、当該施設の3名が公職選挙法違反の疑いで2013年2月に逮捕された。その後、その内の1名のみが公職選挙法違反(投票偽造)の罪により懲役1年2カ月、執行猶予5年の刑が2013年10月に確定した[5][6][7]。ちなみに、当該選挙は北九州市議会議員選挙で、西田が候補者となっている選挙であった[5]

【2】双葉会による不正受給事件[編集]

双葉会は2011年から2017年の間、「児童養護施設分園型自活訓練事業」などにおいて、児童指導の業務に従事していない事務員を児童指導員や保育士として位置づけるなどし、北九州市役所からの補助金など約6,000万円を不正に受給していた。ちなみに、西田は当該不正受給期間に当たる2013年から2017年の間は双葉会の理事を務めていたことから、事件発覚直後はその責任をとり双葉会の理事を辞任していた[17]

【3】西田による横領事件[編集]

社会福祉法人双葉会の理事でもあった2015年当時、児童養護施設双葉学園の屋上にある携帯電話基地局の設置料:約1,700 万円(10万円×13年以上)を個人口座に振り込ませ、花見・カラオケ・懇親会など私的な支出にほぼ全額を使っていた[18]。このため、国税庁小倉税務署は、仮装や隠蔽を伴う悪質な所得隠しとして、2019年3月に無申告加算税を課した。一方双葉会は、2019年5月に西田を解雇し、同年8月には約1,700 万円の返還を求める民事訴訟を福岡地方裁判所小倉支部に提起した。

【4】西田による条例違反事件[編集]

西田は2009年以降北九州市の市議会議員を務めていることから、北九州市の資産公開条例により保有する資産を同年以降北九州市役所に報告する義務があった。しかし、西田は2005年9月から双葉会の事業収入(毎月10万円)を13年以上にわたり個人口座に振り込ませていたものの、北九州市の資産公開条例に基づく報告書には累計約1,700万円にのぼる当該収入について一切記載していなかった。

【5】西田による車両の不正使用事件[編集]

西田は少なくとも2013年から2018年の5年もの間、双葉会の業務用の車両(日産・エルグランド)を、登庁や地域行事への参加などの政務活動に頻繁に使用していた。このため北九州市役所子ども家庭局は、2018年9月、双葉会が公費589万円を支出して購入した業務用の車両を、西田に対して無償で児童養護以外の目的で使用させていたことは社会福祉事業の観点から適性を欠くと、行政指導をしていた[19][20]

【6】西田による施設の不法占拠事件[編集]

前項の車両の不正使用に関する行政指導を受けた双葉会は、西田所有の選挙資材を双葉学園内で保管することは、社会福祉法ないし公職選挙法に抵触する可能性があると判断した。このため双葉会は、双葉学園1階の児童家庭支援センターで就業している西田の妻に対して当該選挙資材の撤去を求めた。しかし西田は、北九州市役所子ども家庭局に対して「児童家庭支援センター長である妻に対して子育てに関する相談業務以外のことを求めるのは、双葉会の私の妻に対するパワハラだ。」などと抗議して、いまだに当該撤去に応じていない(YouTube · センキョタイムズ♯175参照[13])。

【7】西田によるトンチンカン質疑事件[編集]

西田は2024年度の6月議会において、「あなたは、『孟母三遷』(もうぼさんせん)を知っていますか。」「ヤングケアラーがいるが、この問題はどこに問い合わせたら良いのか。」など、誰でも知っているような一般知識、又は北九州市役所のホームページを見れば明記してあるようなトンチンカンな質問を連発した(北九州市議会「令和6年6月定例会一般質問議事録(6月10日西田一委員質疑分)」、YouTube · センキョタイムズ#189参照)。

【8】西田による市役所職員恫喝事件[編集]

福岡県北九州市若松区在住の夫婦から西田に対して、当該夫婦が所有する「戸建住宅を地域小規模児童養護施設に活用してほしい。」とする申出があった。 これを受け北九州市役所子ども家庭局も開設の方向で検討を重ねていたところ、当該戸建て住宅が立地する地域では、都市計画法上、戸建住宅を児童養護施設として使用することが禁止されていることが判明した。このため市役所は2023年9月21日、その旨を西田に伝えたところ西田は担当職員を恫喝した。このため西田の同僚議員らが翌日市役所子ども家庭局を訪問のうえ、西田の当該言動について市役所側に謝罪した(YouTube · センキョタイムズ♯175、北九州市議会事務局2023年9月21日付け「決算特別委員会分科会議事録」及び北九州市役所子ども家庭局長の2023年9月22日付け「議員対応記録」参照)。

【9】西田による不適切なSNS投稿事件[編集]

前述の西田が市役所の担当課長を恫喝した翌月30日、西田は自身のX(旧:Twitter)において、所属する会派が北九州市長と直接面談して来年度の提案や要望をする予定を、市長がドタキャンしたとする投稿をした。西田の当該投稿では市長の公用車のナンバープレートが撮影された写真が添えられていたことから、X上では、「刑事事件に発展したらどう責任をとるのですか?」などのコメントも寄せられていた。そのようななか副市長が当該投稿の削除を依頼したものの、西田は、「行政からの表現に対する弾圧」などと言って、これを拒否した(西田一の2023年10月30日X(旧:Twitter)の投稿及びYouTube · センキョタイムズ#189参照)。

家族[編集]

  • 祖父:西田 好之助(双葉学園の創立者)
  • 父:西田 稔夫(社会福祉法人高塔会の元理事長、双葉会の元理事長、双葉学園の元施設長)
  • 母:西田 孝子(双葉会の元理事長、双葉学園みのりの元施設長)
  • 弟:西田 二郎(双葉会の理事、特別養護老人ホームの双葉苑及び第二双葉苑の施設長)
  • 妹:鈴木 貴美子(双葉学園の元施設長、双葉学園みのりの児童指導員)

※西田の実父及び祖父は既に他界している[21][22]

※西田の妻は、双葉学園1階に2000年に開設された「双葉学園児童家庭支援センター[23]」(総人員2名)のセンター長を務めている。

人物[編集]

  • 誕生日:1971年8月19日[24]
  • 学歴:慶應義塾大学商学部卒業
  • 血液型:O型[1]
  • 好物:ざるそば・野菜・芋焼酎[1]
  • 趣味:ジョギング[1]
  • 2021年の年間所得:1,268万円[11](内 議員報酬は月額88万円[25]、社会福祉法人高塔会の報酬は月額3万円[26]
  • 補充資産:「ない」と北九州市議会事務局に申告している[11]
  • 座右の銘:為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり[1]
  • 尊敬する人物:上杉治憲[1]

脚注[編集]

  1. a b c d e f g h i 北九州市議会議員 西田一”. 北九州市議会議員 西田一. 20123-02-04確認。
  2. 第 16 回 次世代育成環境ランキング (2020 年度)”. NPOエガリテ大手前(非営利特定活動法人). 2023年2月10日確認。
  3. 北九州市議会議員一般選挙”. 北九州市役所. 2023年2月4日確認。
  4. a b c d “社会福祉法人 不正受給 北九州 国と市の補助金3260万円”. 朝日新聞. (2018年7月23日 
  5. a b c “北九州市議選 入所者の用紙で投票偽造 市議の弟 施設長ら容疑で逮捕”. 読売新聞. (2013年2月16日 
  6. a b “元特養施設長に有罪の判決 北九州市議選投票偽造”. 朝日新聞. (2013年5月3日 
  7. a b “猶予2年「軽過ぎ」、一審破棄し「5年」 北九州・投票偽造で高裁”. 朝日新聞. (2013年10月16日 
  8. a b c d e 「流用」北九州市議を提訴 社福法人、1700万円返還要求”. 西日本新聞me. 2023年2月4日確認。
  9. a b c d 北九州市議が所得隠し 法人収入を「私的流用」 小倉税務署認定 追徴460万円”. 西日本新聞me. 2023年2月4日確認。
  10. 北九州市議会委員会別”. 北九州市役所. 2023年2月13日確認。
  11. a b c d “所得公開:所得公開 北橋・北九州市長1900万円 県議80人平均1464万円”. 毎日新聞. (2022年7月5日 
  12. a b c 高塔会・あかつきだより35号”. 社会福祉法人高塔会. 2023年2月4日確認。
  13. a b センキョタイムズ公式HP(2024年4月28日更新分)”. センキョタイムズ. 2024年7月22日確認。
  14. 『勧告書』 福岡県弁護士会、2021年12月2日
  15. a b 施設長交代に関するお知らせ”. 社会福祉法人高塔会. 2023年2月17日確認。
  16. 学園概要”. 社会福祉法人高塔会. 2023年2月17日確認。
  17. 北九州市議、個人口座に法人収入 13年で1600万円 資産報告不記載”. 西日本新聞. 2023年5月25日確認。
  18. 北九州市議が所得隠し 法人収入を「私的流用」 小倉税務署認定 追徴460万円”. 2023-02-04. 西日本新聞me確認。
  19. 平成30年7月25日市長記者会見(最後の質疑応答部分)”. 北九州市役所. 2023年2月9日確認。
  20. “不正受給新たに3000万円 北九州の社福法人 勤務実態把握せず給与”. 西日本新聞. (2018年9月12日 
  21. “【死去】西田 稔夫氏”. 西日本新聞. (2017年8月14日 
  22. “訃報:西田稔夫さん 84歳=社会福祉法人双葉会理事長、西田一・北九州市議の父”. 毎日新聞. (2017年8月14日 
  23. 社会福祉法人双葉会”. 社会福祉法人双葉会. 2023年4月9日確認。
  24. 北九州市議団”. 自由民主党福岡県支部連合会. 2023-0213確認。
  25. 北九州市例規集 北九州市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例”. 北九州市役所. 2023年2月10日確認。
  26. 社会福祉法人高塔会 役員等報酬規定”. 社会福祉法人高塔会. 2023年2月10日確認。

外部リンク[編集]