衣笠哲生
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衣笠 哲生(きぬがさ てつお、1932年 - )は、政治学者。元・九州大学教授。
経歴・人物[編集]
1954年九州大学法学部卒業[1]。同大学院法学研究科博士課程を経て[2]、1960年九州大学教養部非常勤講師[1]、1965年助教授、1975年教授[3]。1994年教養部廃止に伴い法学部教授[4]。1995年停年退官[5]、九州大学名誉教授[4]。山口女子大学国際文化学部教授[6]。
現代政治を労働運動と選挙過程の実証的研究を通して研究した[3]。社会主義協会太田派に所属し[7]、議長を務めた[8]。九大学生時代は日本共産党員だった[9]。1983年に労働運動研究センター(労研センター)が結成されると幹事に選出された[10]。「九条の会・城南」の代表者[11]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『社会党・共産党・民社党』(労働大学通信教育部[労働大学テキスト 活動家シリーズ]、1965年)
- 『国家とはなにか――基礎学習講座』(すくらむ社[すくらむ文庫]、1973年)
共著[編集]
- 『政治学入門』(徳本正彦、山田浩、岡本宏、平田好成、石井金一郎共著、法律文化社、1962年)
- 『社会主義講座 第4巻 社会主義政党』(水原輝雄、中山嵂雄共著、労働大学、1965年)
- 『政治学――現代政治と日本』(徳本正彦、岡田宏、平田好成共著、法律文化社、1965年)
- 『現代政治史』(岡本宏、平田好成共著、法律文化社、1968年)
編著[編集]
- 『「ガマンのくらし」の返上――'85春闘のパワーアップのために』(編著、社会問題研究所、1984年)
- 『「ガマンの時代」への疑問――'84春闘のバック・ボーン』(編著、社会問題研究所、1984年)
- 『政治変革のアクセル――ニュー社会党の進路』(編著、第一書林、1985年)
- 『豊かさの断面――'86情勢の焦点』(編著、社会問題研究所、1986年)
- 『繁栄の陰りとゆくえ――'88年の情勢と国民生活』(編著、社会問題研究所、1988年)
- 『豊かさへの挑戦――'90情勢と課題』(編著、社会問題研究所、1989年)
監修[編集]
- 日本社会党福岡県本部党史編さん委員会編集『日本社会党福岡県本部の三五年』(日本社会党福岡県本部、1983年)
- 『人は石垣人は城――長谷部忠士の半生』(人は石垣人は城編集委員会、1988年)
- 福岡県労働組合評議会編『福岡県評三十年史』(福岡県労働組合評議会、1988年)
- 福岡県評センター編『福岡県評三十八年史』(福岡県評センター、1994年)
出典[編集]
- ↑ a b 岡本宏、衣笠哲生、平田好成『現代政治史』法律文化社、1968年
- ↑ 小島恒久編『1930年代の日本――大恐慌より戦争へ』法律文化社、1989年
- ↑ a b 衣笠哲生「九大教養部社会科学研究室45年の歩み」『社会科学論集 : 九州大学教養部社会科学研究室紀要』34号、1994年3月
- ↑ a b 九州大学法学部百年史編集委員会「九州大学法学部・法科大学院の歩み――1924年(法文学部創設)から2012年まで――(PDF)」『法政研究』81巻4号、2015年3月
- ↑ 『radix : 九州大学全学共通教育広報』No.4(PDF)九州大学教養部大学教育研究センター、1995年3月31日
- ↑ 『国際文化学部だより』創刊号(PDF)山口女子大学国際文化学部、1995年7月30日
- ↑ 秋山謙祐『語られなかった敗者の国鉄改革――「国労」元幹部が明かす分割民営化の内幕』情報センター出版局、2009年、81頁
- ↑ 望月宗明『日教組抗争のウラの裏――前日教組情宣局編集部長の手記』毎日新聞社、1988年、68頁
- ↑ 中村建治「総評に根をはる社会主義協会」『革新』57号、1975年4月
- ↑ ものがたり戦後労働運動史刊行委員会編『ものがたり戦後労働運動史Ⅹ――全民労協の発足から連合結成へ』教育文化協会、1999年、78頁
- ↑ 意見広告に掲載した各地の九条擁護運動 九条広告支援の会