自動拳銃

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代表的な自動拳銃、ベレッタ 92 ()

自動拳銃(じどうけんじゅう)とは、自動装填式の拳銃のことである。リボルバーとは通常は区別されるが、初期にはリボルバーのような形の自動拳銃もあった。

歴史[編集]

  • リボルバーよりも後になってから開発された、銃弾がカートリッジ化され、発射薬も無煙火薬が使われるようになってからのものである。
  • 1914年に始まった第一次世界大戦の頃から普及するようになったが、自国の技術力を外国に見せ付けるために、この時期、自動拳銃を採用する国が出てきたようである。
  • 機械作りに長けたドイツは早くから自動拳銃を使っていたが、イギリスは自動拳銃よりも信頼性の高いリボルバーを第二次大戦まで使っていた。

リボルバーとの比較[編集]

長所[編集]

  • 装弾数がリボルバーよりも多い。全弾撃ち尽くしても、弾倉を交換するだけで素早く再装填できる。
  • 幅が狭くリボルバーよりも携帯しやすい。
  • 発射すると自動的に排莢と装填をし、撃鉄も起こしてくれるので容易に連射できる。
  • リボルバーのようなシリンダーギャップがない。
  • 消音器の消音効果がリボルバーに比べて優れている[注 1]

短所[編集]

  • 発射の反動を利用して排莢と装填と撃鉄を起こすことをするが、それらは確実に行われるとは限らず、常に作動不良の可能性が付き纏う。戦場やセルフディフェンスの場で起こる銃の作動不良は命に関わる重大問題である。
  • 弾倉に弾が入っていても最初の一発を薬室に装填しなければ撃てない。予め装填しておくと暴発の危険が生じ、暴発を防ぐために安全装置を入れると別の問題が生じる。
  • 安全装置が取り付けられているが、いざというときに、それを解除するのに手間取る。又、解除を忘れることもあり得ないことではない。
  • 総合的にはリボルバー程の信頼性はない。マフィアや殺し屋が自動拳銃よりもリボルバーを好んで使うのはこのためである[注 2]

参考動画[編集]

  • 自動拳銃の歴史を追うと、軍隊や法の執行機関と密接に関わっている事が分かる。
YouTube 動画リンク

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. 音が完全に消えるわけではなく、弾丸の風切り音や銃のスライドなどの音は当然発生する。一部の自動拳銃ではスライドの後退をロックする機能もあり、自動排莢と装填がオミットされるがより高い消音効果を得ることができる
  2. 一方で特殊部隊や工作員の場合は消音効果の高い自動拳銃や銃自体に消音機能を持たせた特殊な銃を用いることが多い
リボルバー ロシアンルーレット - M19
自動拳銃 デザートイーグルSFP9
SF ドミネーター
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