群馬一家3人殺害事件
群馬一家3人殺害事件(ぐんまいっかさんにんさつがいじけん)とは1998年1月に発生した未解決殺人事件。群馬県警は「群馬町三ツ寺における一家3人殺人事件」という名称を使っている。
概要[編集]
1998年1月14日、旧群馬町三ツ寺の電気工事業(現在の群馬県高崎市)で経営していた当時48歳の男性Aが胸を刺されて殺害された。そのままAの妻B(当時48歳)の背中を刺して殺害。Aの母親(当時85歳)も絞殺し、一家3人が殺害される事態となった。
その後、男性Aの長女Dから話を聞くなどした捜査の結果、翌日の1月15日に群馬県警高崎署は小暮洋史を容疑者として全国に指名手配した。容疑者は、長女Dに以前から好意を持っていた。二人は1996年に出会い、小暮容疑者が食事に誘うなどしたが断られ、電話を頻繁にかけたり、車でつけまわしたりとストーカー行為を繰り返していた。一端は収まったものの、事件前には再びストーカー行為を再開していた。事件当日にも、一家三人を殺害した後にそのまま数時間にわたって居座り、長女Dの帰りを待って、長女Dを閉じ込め話をした後に、国道50号を茨城方面に逃走した。
容疑者は、黒の日産シルビアに乗っており、ナンバー「群馬33も8670」。事件の一週間後の1月下旬頃には、群馬県太田市や茨城県水戸市や埼玉県妻沼町(現在の熊谷市)で、容疑者の車が目撃されているものの、その後の足取りは不明で、容疑者や逃走車両に関する目ぼしい情報はない。事件の直前、容疑者は知人に「警察に見つからないで死ぬ方法がある」と語っていたとされ、自殺の可能性も考えられて湖なども探索されたが、依然見つかっていない。
2007年11月1日、捜査特別報奨金制度の対象事件として告示され、100万円の懸賞金がつけられた。2010年には報奨金額は300万円に増額された。
2013年9月26日、警視庁は解決に導く情報について公的懸賞金を支払う受付期間を、他の三事件と共に11月1日から1年延長することを決定した[2]。上限は、300万円のまま。
脚注[編集]
参考文献[編集]
- 『あなたの隣の指名手配犯』(宝島社、2005年) ISBN 4-7966-4408-3
外部リンク[編集]
- 群馬県警察HP
- 産経ニュース(2013年1月14日) - 群馬・一家3人殺害事件 ストーカーのあげくに凶行…