縄文犬
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縄文犬(じょうもんけん)は、日本犬の祖先と言われている犬種である。
概要[編集]
イヌはオオカミが家畜化されたものであるが、縄文時代には神奈川県夏島貝塚で確認されたイヌの骨片の出土例や、愛媛県上黒岩岩陰遺跡、埼玉県富士見市水子貝塚などでの埋葬例があり、飼育されて家畜利用されていたという説がある。
千葉県船橋市の藤原観音堂貝塚から発掘された犬骨の復元(縄文犬「飛丸」)によると、小型で立ち耳、巻き尾といった柴犬に似た特徴を持っていた。現在の柴犬とは異なり額から鼻のストップ部分が平坦になり、目がつりあがりキツネ顔に見える。
柴犬のほか、北海道犬、琉球犬など本州から離れた場所にいる犬が、縄文犬の特徴を強く受け継いでいると言われ、体色は不明であるが、黒毛が古い系統であると考えられている。
古代犬であるパリア犬の子孫の一種でもある。使用用途は主に狩猟で、シカやクマなどを狩るのに用いていたとみられる。