統一教会員の心理
統一教会員の心理とは、統一教会信者は何を考えているのか?どういうつもりなのか?という彼らの心理状態のことである。
ここではそれを分析、文書化してみる。
疑問[編集]
統一教会問題に取り組む者たちの誰もが感じる疑問がある。
というものである。
統一教会批判は大抵、霊感商法やインチキ募金の実態を公表するものである。更に、突っ込んだものになると統一教会が霊感商法やインチキ募金等に関与している証拠を示すというものである。そうすることによって、統一教会が如何に悪い宗教であるかということを明るみに出すことはできる。
だが、それだけでは「どうして統一教会のような悪い宗教に入る者がいるのか?」「どうしてすぐに脱会しないのか?」「霊感商法やインチキ募金が悪いことだと、どうして分からないのか?」という疑問は一向に解消しない。
以下は、統一教会信者の掴み所のない心理を分析、文書化したものである。
何故入会するのか?[編集]
勧誘されずに自分から統一教会に入る者は殆んどいない。殆んどの信者が、巧みにしつこく勧誘された結果、入信したのである。
勧誘のパターン[編集]
いきなり入信を迫られるわけではなく
- アンケート
- ビデオセンター
- ビデオを次々に見せられる
- 合宿
のような順序である。
最初は路上でアンケート調査などと称して呼び止められ、路上でアンケートに回答した後、アンケートの続きのような感じでマンションかオフィスビルの一室のような所に連れて行かれる。田舎っぺの女子大生風の若い女に誘われると無警戒に付いていってしまう場合がある。
次は、ビデオを見るように言われ、最初は統一教会だと分からないような内容。勘の良い人ならキリスト教の一派だろうか?と思う程度。
何回かビデオセンターに通わされ、次々にビデオを見せられ、ある程度、洗脳が進んでから、教祖の演説や統一教会という宗教だと分かるようなビデオを見せられる。
- ビデオ
- 次のビデオ
- 次のビデオ
- 何本もビデオを見せられて洗脳される
- 2日間の合宿
- 4日間の合宿
というように深入りしていくのである。
統一教会問題を扱った本によると、ビデオの場合「それは違う」と思っても異議を唱えることができず先に進んでしまうので、次々に統一教会の教えを植え付けられてしまうのだという。
しつこく次のステップに進むことを求められ、断ろうとすると複数の信者から強く批難され、「こんな状態で要求を拒み続ける苦痛にはもう一分も耐えられない」という状態にされ、次々にビデオを観ることを承諾させられ、深入りしていくのである。
地方から上京したばかりの世間知らずの大学一年生などで「上京したら危険な宗教の勧誘に気を付けろ」と前もって良く教えられておらず、尚且つ警戒心の足りない者は勧誘されたら一溜まりもないと思われる。
- アンケートから始まる勧誘について書いたが、統一教会の勧誘は必ずしもアンケートから始まるわけではなく、占いから始まる場合や、霊感商法被害者が次々に霊感商品を買わされた後、統一教会への入信を迫られるパターン。「統一教会は悪質な擬装勧誘を行う」という批判をかわすために最初から統一教会だと名乗って勧誘する場合もある。
何故すぐに脱会しないのか?[編集]
アンケートと称して呼び止められ、ビデオセンターに連れて行かれても「これは若者の普通の集まりではなく、宗教の勧誘だ」と気付いてすぐに離れる者が多いはずである。アンケートの後、ビデオセンターに行かない者だっているし、最初からアンケートに応じない者もいるのである。
入会直前、入会直後、あるいは入会してから少々日数が経過した者であっても「これは普通のキリスト教ではなく、危険な一派のようだ」と気付いて統一教会から離れる場合が少なくないはずである。
勧誘を受けて入会し、脱会に至っていない極一部の者たちがインチキ募金や霊感商法をさせられているのである。
統一教会から離れていった者は大勢いるのである。当然のことながら離れて行った多くの者たちは統一教会批判者と対峙することもないのである。
統一教会は勧誘するとき「統一教会」と名乗らない場合が多い。統一教会から勧誘されて初期の段階で離れた者の多くが「自分は統一教会という宗教から勧誘されたのだ」と気付いていないのではないだろうか。
統一教会からすぐに離れようとしない者の心理状態は「『ビデオを観たくない』『入会したくない』『脱会する』と言えば、信者たちから激しく非難されそうで怖い」というものであろう。更に、そこへ「統一教会と関わっていることを咎める家族や友人に反発し、引っ込みが付かない」という心理が加わる場合もあると思われる。家族に咎められてビデオセンターに通うのをやめる者が少なくないことは言うまでもない。
付け加えておくが、統一教会問題に詳しい者が信者に脱会を促しても信者はすぐには聞き入れないのである。統一教会の勧誘を受けている息子や娘の入信をなんとかして食い止めようとするのは良いが、見当違いなことばかり言って統一教会批判をしたのでは反発を招くだけである。それによって深入りしていない者まで引っ込みが付かない状態に追い込んでしまいかねない。
統一教会問題に取り組んでいる者たちが相手にしているのは、統一教会から離れずに深入りしてしまった極一部の者たちなのである。インチキ募金や霊感商法をさせられる前に統一教会から離れた者はもっと大勢いるのである。
統一教会員を説得して脱会させる専門家によると、深入りしてしまった信者でも、三分の二は説得に応じて脱会するという。
統一教会は信者数をかなり水増しして公表しているようである。勧誘しても入会しなかった者や脱会者まで信者としてカウントする場合があるようである。
何故、統一教会信者は霊感商法やインチキ募金が悪いことだと分からないのか?[編集]
これが最重要かつ最大の難問である。何故分からないのか?と普通に考えていても納得のいく結論には到達しない。逆転の発想が必要である。
良く考えて頂きたい。霊感商法や、インチキ募金が悪いことだということは誰にでも分かる当たり前のことである。従って、統一教会信者は悪いことだという認識のもとに悪事を働いているのである。「信者に悪事をさせる統一教会は悪い宗教だ」ということも、当然のことながら気付いているのである。
統一教会が無神論者の集まりでなく、宗教団体である以上、信者の一人一人は「悪いことをしたら地獄に行く」「悪いことをすれば天罰が下る」と考えるはずである。
従って、信者でも普通に考えたら「統一教会は信者に悪いことをさせる悪い宗教であり、統一教会に留まっていたら地獄行きだ」という結論になる。
では、脱会しないで悪事に加担し続ける者たちは何を考えているのか?
以降では「悪いこと」を「罪」と書く。
「脱会しようとしたら、他の信者から激しく批難されるに違いない。激しく批難されるのは苦痛だから統一教会に留まっていた方が楽だ」と考える。
そう考えて統一教会に留まり、霊感商法やインチキ募金などの罪を犯し続けている。たとえ統一教会信者であっても、霊感商法やインチキ募金が罪であることは良く分かっているのである。
統一教会に留まって、霊感商法やインチキ募金を続けていたら神の前で弁解できないし地獄行きである。
「霊感商法やインチキ募金が正しいことだと信じている振りをしよう『正しいと信じていたことを自分はしたのだ。霊感商法が悪いことだなんて知らなかったのだ。だから自分は悪くないのだ』と神の前で弁解すれば良いのだ」と統一教会信者は考えているのである。
「霊感商法やインチキ募金が正しいことだと信じている振りをするのだから、これらの重大な罪を平気な顔で犯し続けるべきだ」と考えている。
「『正しいと信じていたことをしたのだ。だから自分は悪くないのだ』という弁解が神に通用するだろうか?通用しなかったら自分はどうなるのだろうか?構うもんか。インチキ募金や霊感商法などの罪を、言われままに、どんどん犯してやれ。罪を犯し続けていれば誰かがそれを見かねて何とかするだろう」と考えている。
既に記したが、統一教会信者といえども、霊感商法、インチキ募金が罪だということや、統一教会が悪い宗教だということは良く分かっているのである。「霊感商法は正しいことだ」と信じている振りをしていても、知らずに罪を犯している振りをしていても、罪を犯しているという認識のもとに罪を犯しているという事実は変わらないのである。
脱会者の「本気で信じていた」という発言は本心を語ったものではなく、統一教会の悪事に加担していたときの複雑な心境を上手く表現することができないために、便宜的にそう言っているだけのようである。
本気で信じていたのではなく【本気で信じてしまった人】を演じていたのである。
最後に一言[編集]
統一教会に入ってインチキ募金や霊感商法をしている者たちが死んだら何処に行くかお察しください。