統一教会信者の幻聴

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統一教会信者の幻聴とは、統一教会に深入りした者の多くが、しばしば(或いは頻繁に)聴いている幻聴のことである。統一教会信者には幻聴を聴いている者が少なくないのである。

前置き[編集]

統一教会用語」の中では「統一教会信者たちの中には、統合失調症(旧名、精神分裂症)を発症する者が少なくない」ということを述べた。

ここでは、この問題にキリスト教的な説明を付けることにする。

統一教会用語統一教会員の心理は大多数の人が共感できるような内容であるが、ここで述べることは万人受けするようなものではない。しかし、それでも書くことにする。統一教会員の心理の中に書き添える形にはせず、敢えて別々に書くことにした。

それから断っておくが、統一教会批判には覚悟が必要である。1日に百回の無言電話。注文していない出前が次々に届く。そういう状態になりかねないのである。

もう一点、編集を続ける内に、ホラー映画以上に身の毛がよだつ内容になってしまったということを付け加えておく。

予備知識[編集]

天使について

キリスト教では、神と人以外に天使というものが存在していると考える。天使が人間と大きく違う点は何かというと、天使には人格があるが、肉体がないということである。言い換えれば、天使は肉体のない霊だけの存在なのである。人間は肉体がなければ何もできないが、天使は肉体がなくても人や物に少々、影響を与え得る存在である。

堕天使について

天使の全てが神に従う良いものではなく、中には堕落した悪い天使たちもいるのである。それらを堕天使と称する。口語訳聖書、新改訳聖書、新共同訳聖書は堕天使のことを悪霊(あくれい)と書いている。古い文語訳聖書は「悪鬼」と書いている。

誤解のないように言っておくが、キリスト教用語の悪霊(あくれい)は死者の霊のことではない。堕天使のことである。

日本語の聖書が悪霊に仮名を振るとき「あくりょう」ではなく「あくれい」を使うようになったのは、他宗教用語の「悪霊(あくりょう)」と区別するためであったと考えられる。堕天使と書かないのは直訳に近い訳しかたをしようという配慮だろうか?「堕天使」と書く方が分かりやすいが、近年の訳も「あくれい」のままである。

堕天使のことを「悪霊」と書いて「あくれい」と読むことは、日本のキリスト教界では伝統と化している。

悪魔と書くと、堕天使の王であるサタンのことになってしまうので「悪魔」とは書いていないのである。

悪霊は人に取り付くことがある[編集]

悪霊は人に取り付く場合がある。悪霊は、人が罪を犯したときなどに取り付くのである。人が霊的な罪を犯したときは特に悪霊に取り付かれ易くなるのである。

霊的な罪とは、偶像礼拝。交霊術。占いなどである。普段は、悪霊から人を守る力が働いているようである。そのため、簡単には悪霊が人に取り付くわけではない。しかし、罪を犯したときには、悪霊の侵入から人を守っている力が弱まってしまうようなのである。特に偶像礼拝、交霊術、占いなどの罪を犯すと、悪霊から人を守っている力が大幅に弱まってしまうようなのである。そのため悪霊に取り付かれ易い状態になってしまうのである。

幻聴[編集]

悪霊に取り付かれると、悪い考えが浮かんできたり、幻聴が聴こえたりするようになる。重症になると幻覚を見たり、自傷行為をする場合もある。特に重症になると、人格交代をしばしば起こすようである。金縛りになるだけなど軽症の方である。

占い好きで金縛りに悩まされている人は多いのである。

統一教会の祈祷はキリスト教に見せ掛けたシャーマニズムのようなものである。信者たちが悪霊に取り付かれて幻聴を聴くようになるのは当然の結果である。

更に悪いことに統一教会では、邪悪な祈祷などによって信者が悪霊に取り付かれて幻聴を聴くようになると「それは神の声だ」と教えているようなのである。

信者が聴いている幻聴の内容に関する情報は乏しいのだが、意味のない声や、カルトにもっと深入りするように唆す声が聴こえるのだと思われる。

インチキ募金をしていて、統一教会だと見破られた場合などに、どのように嘘を言って誤魔化すかを耳打ちするような声が聴こえたり、逃げるタイミングを教える声が聴こえたり、霊感商法の際に、客を騙すために何と言えば良いか耳打ちしてくるような声が聴こえてくる者もいると推測される。

統一教会に深入りし、アンケートと偽って偽装勧誘をしていた女子大生が「神の声が聴こえる」と言っていたのを聞いたことがある。

統一教会信者が聴いている悪霊の声に関して、30年も前に出版された宝島社の「いまどきの神サマ」という本に書かれていた注目するべき実話がある。

統一教会に入って珍味売りインチキ募金などをさせられていた少女が、幻聴を聴くようになり、幻聴は次第に酷くなっていった。少々幻聴がある方が深入りさせる効果があり、統一教会にとって好都合なのだが、幻聴が酷くなり過ぎると寝たきりの精神病患者のようになりインチキ募金をさせることも出来なくなるようである。他の信者たちも精神に半分異常を来しているようなものだが、少女は他の信者たちから見ても明らかに異常な状態となった。厄介払いのために少女は親元に帰された(親元に帰されるなど通常ではあり得ないことである)。他の信者たちが実家の近くまで連れて行って少女を置いて立ち去ったのであった。少女は家に戻ったものの幻聴はなくならず、幻聴は少女に「死ね。死ね」と命令するようになった。その少女は幻聴に言われるまま自殺してしまったのだという。

疑問[編集]

統一教会信者たちは、悪霊からの幻聴を本当に神の声だと思っているのだろうか?

悪霊による幻聴を聴いたときには危険(恐怖)を感じたり、邪悪さ(汚らわしさ)を感じるのが普通である。従って統一教会信者たちは、しばしば聴こえてくる幻聴は、神の声などではなく、悪霊の声なのだと薄々気付いているに違いない。しかし、幻聴が悪霊からの声だと気付いても、統一教会信者たちは、それを神の声だと信じたいのであろう。

悪霊が、統一教会に好都合な働きをするだけでなく、信者を統一教会の活動もできない程の病的な状態にしてしまう場合があるのは何故なのか?悪霊の行動が真逆ではないか?

天使たちは性質が千差万別であり階位も様々である。それは堕落した天使である悪霊たちも同様である。それだけでなく、悪霊たちは人間のように数十年で死ぬわけではないので、何千年もの間、やりたいことをやって過ごしてきたのである。その結果、悪霊たちは堕落する前から持っていた個性に加えて後から個別に様々な性質を身に付けたはずである。一人一人の人間にも個性があるが、悪霊たちは人間よりも、もっと個性が強いはずである。

カルト宗教の悪事を手伝うのが得意な悪霊もいれば、活力を奪って、取り付いている人が寝込んでしまうようように仕向けるのが得意な悪霊だっているのである。

強い悪霊(階位の高い天使であった悪霊)が取り付いた場合と弱い悪霊(階位の低い天使であった悪霊)が取り付いた場合とでは、取り付かれた人の状態は違ってくるに違いない。

暴力的な罪を犯すように人を唆すのが得意な悪霊が取り付いた場合、性的な罪を犯すように人を唆すのが得意な悪霊が取り付いた場合、詐欺行為を助けるのが得意な悪霊が取り付いた場合、人の健康を害するのが得意な悪霊が取り付いた場合、人の精神状態を悪くするのが得意な悪霊が取り付いた場合、少数の悪霊たちが取り付いている場合、取り付いている悪霊の数が増えた場合、取り付いている悪霊の数が極端に多くなった場合、それらの違いによって取り付かれている人の状態は全く違うものになるはずである。

人の体質や気質、犯した罪の種類や程度、年齢、性別、人種、国、宗教、職業、趣味などの違いによって、取り付いてくる悪霊のタイプも違うはずである。

統一教会信者に限ったことではないが、悪霊に取り付かれた人が自傷行為をする理由は?

前記の、統一教会信者の少女のように、自殺をするように悪霊から唆されて自殺してしまう例や、自殺未遂をする例もあるだろう。しかし、多くの場合、自傷行為をするのは別の理由によるのである。

立教大学の教授で精神科医でもあるM教授の患者であり、自傷行為を繰り返している多重人格障害の女性がテレビの取材に応じたとき、「ルイ」と名乗る交代人格(その女性に取り付いている悪霊の一つ)がテレビ局の取材を受けて語ったことは「体の取り合い」「人格同士の潰し合い」というものであった。これは次のように解釈する他ない。一人の人に多数の悪霊が取り付くと、悪霊たちは取り付いている人の体を使ってどのような(悪い)事をするかを巡り、仲間割れを起こす場合が多い。その状態になると、取り付いている悪霊たちは、対立している悪霊に苦痛を与えるために、取り付いている人の体を傷付けようとするのである。

取り付いている悪霊の数が多い場合や、取り付いている悪霊たちの間の対立が激しい場合、首領格の悪霊による統制が上手くいっていない場合には、自傷行為をする傾向が大きいようである。 悪霊に取り付かれた人の自傷行為は聖書中に例がある。その箇所はマルコの福音書5章である。

悪霊追い出しの経験が豊富なアメリカのミュレル牧師は、著書「悪霊に打ち勝つ方法」の中で、一人の人に取り付いている悪霊たちが2つのグループに別れて対立している場合があると述べている。取り付いている悪霊を一つ残らず追い出すには、取り付いている悪霊の数はどれくらいか?取り付いている悪霊の一つ一つが、どのような名を名乗っているか?どのような性質を持っているか?などをある程度、把握する必要がある。特定の悪霊が表に出てきているときに、他の悪霊たちに関する情報を白状させるわけだが、悪霊たちは仲間の情報を簡単には白状しない。しかし、対立関係にある悪霊のことはすぐに白状するのだという。一人の人に取り付いている悪霊たちがAとBのグループに別れて対立している場合、ミュレル師は悪霊たちの対立を利用し、Aグループの悪霊たちからは、どのような悪霊たちがBグループにいるか聞き出し、Bグループの悪霊たちからはAグループには、どのような悪霊たちがいるか聞き出し、助手にメモを取らせて全体を把握し、一つ残らず追い出すのだという。そのとき、一つの悪霊が言うことを鵜呑みにしてはならない。悪霊は嘘つきだからである。複数の悪霊が言うことから状況を把握するべきである。

悪霊は仲間割れを起こさないのではないか?

このようなことを言い出す前に、マルコの福音書3章などを良く読むべきである。

聖書には「悪霊は絶対に仲間割れを起こさない」とは書いていないし「悪霊追い出しのときに悪霊の仲間割れを利用してはいけない」とも書いていないのである。

実際に、クリスチャンが仲間割れを起こしているのである。悪霊が仲間割れを起こさないわけがないのである。

どうしたら悪霊に取り付かれずに済むか?

「交通ルールを守っていても交通事故に遇うことがあるように、絶対に悪霊に取り付かれずに済む方法というものはない。しかし、確実に悪霊に取り付かれる方法ならばある。それは偶像礼拝をすることだ」とミュレル師は書いている。

補足[編集]

統一教会信者を説得し脱会させている牧師たちが、信者を説得する過程で悪霊追い出しをしたという話をあまり聞いたことがない。何十人もの信者を脱会させた牧師であれば、先に記した自殺した少女のような状態の者に対応したこともあると思われる。その少女のようなケースでは悪霊追い出しが必要である。「あいつは(悪霊追い出しをする)変な牧師だ」と言われることを怖れて、悪霊追い出しをしたことを語ろうとしないのだろうか。「変な牧師だ」と言われることを怖れて「牧師にではなく精神科医に相談しろ」と言って逃げている牧師も少なくないと思われる。

関連項目[編集]

レギオン