第59回阪神ジュベナイルフィリーズ
2007年12月2日に阪神競馬場で施行された第59回阪神ジュベナイルフィリーズについて記述する。
レース概要[編集]
2006年の第58回より阪神競馬場の新コースで施行されるようになり、本年度で2回目となる。
施行時、JRA2歳牝馬唯一のJpn1競走である。
レースは3番人気のトールポピーが優勝し、優勝騎手の池添謙一は阪神ジュベナイルフィリーズ初優勝、所属の角居勝彦厩舎は2年連続の阪神ジュベナイルフィリーズ制覇となった。
レース施行前の状況[編集]
各オープン競走の結果[編集]
施行日 | レース名 | 着順 | 競走馬名 | 出否 |
---|---|---|---|---|
8月4日 | フェニックス賞 | 1着 | ビーチアイドル | 回避 |
8月5日 | 第39回函館2歳ステークス | 1着 | ハートオブクィーン | 出走 |
2着 | ジョイフルスマイル | 回避 | ||
9月2日 | 第27回新潟2歳ステークス | 1着 | エフティマイア | 出走 |
2着 | シャランジュ | 出走 | ||
9月8日 | コスモス賞 | 1着 | ヤマカツオーキッド | 出走 |
9月15日 | カンナステークス | 1着 | ルルパンブルー | 回避 |
9月29日 | ききょうステークス | 1着 | マイネブリッツ | 出走 |
9月29日 | 芙蓉ステークス | 1着 | フォーチュンワード | 出走 |
9月30日 | すずらん賞 | 1着 | ペプチドルビー | 回避 |
10月20日 | いちょうステークス | 1着 | アロマキャンドル | 出走 |
11月4日 | 第12回ファンタジーステークス | 1着 | オディール | 出走 |
2着 | エイムアットビップ | 出走 | ||
3着 | エイシンパンサー | 出走 |
各馬の状況[編集]
上記にも示した馬のうち、ヤマカツオーキッドは9月29日の第42回札幌2歳ステークス10着を経て、シャランジュは10月13日の第42回デイリー杯2歳ステークス5着を経て、ハートオブクィーンとエフティマイアは11月10日の第43回京王杯2歳ステークスでそれぞれ10着、15着を経て本競走に出走した。
その他500万下競走の勝ち馬では、10月13日のサフラン賞を制したラルケット、10月28日のくるみ賞を制したトラストパープル、11月11日の赤松賞を制したカレイジャスミンなどが本競走に出走した。
なお、地方からの出走馬はなかった。
レース施行週の状況[編集]
11月25日に発表された最終登録時点では、出走可能頭数(フルゲート)18頭に対し29頭の特別登録があり、収得賞金上位12頭は出走可能となっている。それ以下で収得賞金400万円の馬が16頭おり、16頭中6頭が抽選で出走可能となり、10頭が除外される。なお収得賞金200万円のアルペンリリーは抽選対象外で除外となった。
11月29日に出馬投票が行われ、出馬投票を行った全ての馬のうち栗東トレーニングセンター所属馬のみ馬インフルエンザ検査を行うため、馬番なし出馬表の発表時刻が変更された。抽選の結果は、ヴァリアントレディ、エイシンパンサー、グラーフ、トールポピー、ニシノガーランド、レーヴダムールの6頭が抽選を突破し、エールドクラージュ、オペラセリア、サマーファインデイ 、デューン、ドリームローズ、ブラックエンブレム、マイネトゥインクル、マルターズオリジン、ミゼリコルデ、ラベの10頭が非当選馬となり出走に至れなかった。
11月30日に枠順が発表され、12月1日より馬券が発売された。前日最終オッズ時点では、オディールが4.3倍で1番人気、以下 エイムアットビップが6.1倍で2番人気、アロマキャンドルが6.5倍で3番人気、トールポピーが7.6倍で4番人気と続いた。
出走馬と枠順[編集]
枠番 | 馬番 | 競走馬名 | 性齢 | 騎手 | オッズ | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | ヴァリアントレディ | 牝2 | 和田竜二 | 46.5(13人) | 中尾正 |
2 | トラストパープル | 牝2 | 田中勝春 | 31.7(11人) | 河野通文 | |
2 | 3 | レジネッタ | 牝2 | 武豊 | 14.1(7人) | 浅見秀一 |
4 | アロマキャンドル | 牝2 | 藤田伸二 | 9.0(4人) | 河野通文 | |
3 | 5 | ニシノガーランド | 牝2 | E.プラード | 73.4(17人) | 武藤善則 |
6 | シャランジュ | 牝2 | 村田一誠 | 27.8(10人) | 本間忍 | |
4 | 7 | マイネブリッツ | 牝2 | 川田将雅 | 57.2(16人) | 中村 均 |
8 | ハートオブクィーン | 牝2 | 小野次郎 | 54.3(14人) | 水野貴広 | |
5 | 9 | レーヴダムール | 牝2 | 藤岡佑介 | 16.0(8人) | 松田博資 |
10 | エイムアットビップ | 牝2 | 福永祐一 | 5.5(2人) | 矢作芳人 | |
6 | 11 | オディール | 牝2 | 安藤勝己 | 3.9(1人) | 橋口 弘次郎 |
12 | グラーフ | 牝2 | 北村浩平 | 181.3(18人) | 田所秀孝 | |
7 | 13 | カレイジャスミン | 牝2 | 北村宏司 | 39.9(12人) | 宗像義忠 |
14 | ラルケット | 牝2 | S.パスキエ | 9.1(5人) | 和田正道 | |
15 | トールポピー | 牝2 | 池添謙一 | 6.6(3人) | 角居勝彦 | |
8 | 16 | ヤマカツオーキッド | 牝2 | D.ホワイト | 56.5(15人) | 池添兼雄 |
17 | エイシンパンサー | 牝2 | 岩田康誠 | 12.4(6人) | 平田修 | |
18 | エフティマイア | 牝2 | 蛯名正義 | 19.6(9人) | 矢野進 |
負担重量は全馬54kg。
レース結果[編集]
レース展開[編集]
スタート後に先頭に立ったのはエイシンパンサーで、以下マイネブリッツやエフティマイアが続いた。1番人気のオディールは中団からレースを進め、最後の直線では先行勢が後退し残り200mでオディールが先頭に立ったが、その外からエイムアットビップ、さらにはトールポピーやレーヴダムールも伸びてきた。最後はトールポピーがレーヴダムールをクビ差で上回り1着でゴールインした。
レース着順[編集]
着順 | 枠番 | 馬番 | 競走馬名 | タイム | 着差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | 15 | トールポピー | 1.33.8 | |
2 | 5 | 9 | レーヴダムール | 1.33.8 | クビ |
3 | 5 | 10 | エイムアットビップ | 1.33.9 | 1/2馬身 |
4 | 6 | 11 | オディール | 1.34.1 | 1馬身 |
5 | 3 | 6 | シャランジュ | 1.34.1 | クビ |
6 | 2 | 3 | レジネッタ | 1.34.3 | 1馬身 |
7 | 7 | 13 | カレイジャスミン | 1.34.4 | 3/4馬身 |
8 | 3 | 5 | ニシノガーランド | 1.34.5 | クビ |
9 | 6 | 12 | グラーフ | 1.34.5 | クビ |
10 | 7 | 14 | ラルケット | 1.34.5 | ハナ |
11 | 4 | 8 | ハートオブクィーン | 1.34.5 | ハナ |
12 | 8 | 16 | ヤマカツオーキッド | 1.34.6 | クビ |
13 | 2 | 4 | アロマキャンドル | 1.34.7 | 1/2馬身 |
14 | 1 | 1 | ヴァリアントレディ | 1.34.8 | 1/2馬身 |
15 | 8 | 17 | エイシンパンサー | 1.35.0 | 1馬身1/2 |
16 | 4 | 7 | マイネブリッツ | 1.35.3 | 2馬身 |
17 | 8 | 18 | エフティマイア | 1.35.9 | 3馬身1/2 |
18 | 1 | 2 | トラストパープル | 1.37.2 | 8馬身 |
データ[編集]
1000m通過タイム | 58.1秒(エイシンパンサー) |
上がり4ハロン | 47.6秒 |
上がり3ハロン | 35.7秒 |
優勝馬上がり3ハロン | 35.2秒 |
払戻[編集]
単勝 | 15 | 660円 |
複勝 | 15 | 260円 |
9 | 490円 | |
10 | 210円 | |
枠連 | 5-7 | 1,010円 |
馬連 | 9-15 | 5,440円 |
馬単 | 15-9 | 9,100円 |
3連複 | 9-10-15 | 13,320円 |
3連単 | 15-9-10 | 65,920円 |
ワイド | 9-15 | 1,620円 |
10-15 | 880円 | |
9-10 | 1,920円 |
レース後[編集]
優勝馬トールポピーは翌年の優駿牝馬にも優勝、6着のレジネッタが桜花賞に優勝している。
外部リンク[編集]
- 今週の注目レース-阪神ジュベナイルフィリーズ - JRAホームページ内ページ