空飛ぶスパゲッティ・モンスター教

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空飛ぶスパゲッティ・モンスター教(そらとぶすぱげってぃーもんすたーきょう)は、「インテリジェント・デザイン説(ID説)」を公教育に持ち込むことを批判するために起こしたムーブメントである。宗教でもなく反宗教でもないので、「冗談宗教」ともいえる。

概要[編集]

「人類は万物の霊長であり、神はあらゆる生物を家畜その他として与えた」と唱え、「人智を越えた、知的な存在が世界を想像した」という「インテリジェンス・デザイン説」を公教育に持ちこもうとしたのに対し、それは「悪魔の証明」であるために科学的な反証が不能であるので、物理学者ボビー・ヘンダーソンが批判的に提唱したムーブメントである。

沿革[編集]

「預言者」にあたるボビー・ヘンダーソンが、『空飛ぶモンティパイソン』・森田一義・筒井康隆・山下洋輔のファンであったと思われる(確証はない)。
筒井康隆らが「なぜ冬に冷し中華が喰えないのか!」という理由から「全冷中」(全日本冷し中華愛好会)を立ち上げたことに倣ったと思われる。2005年当時は「冷やし中華」が米国内では普及していなかったため、アメリカで一般的であったミートボール・スパゲッティをシンボルとした模様である。
創造主である空飛ぶスパゲッティ・モンスターの概略を示して、明らかな証拠や、それに基づいて進化を説明できる十分な論理性・整合性があると論じ、創造論の一部として「空飛ぶスパゲッティ・モンスター」を進化論やID説と同様に公立高校で教えることを公開質問状において提案した。
「私は国中の、そしていつかは世界中の科学の時間にこの3つの理論がどれも等しく教えられるのを楽しみにできると思います。3分の1はインテリジェントデザインのため、3分の1はスパゲッティモンスター教のため、3分の1は圧倒的な量の観察可能な証拠に基づく論理的推論のため。」という。

議論・批判・評価[編集]

「アーメン」(「然り」の意)の代わりに「ラーメン」と言うが、「ラーメン」の綴りが「Lamen」なのか「Ramen」なのかで議論があるという。
本家にあたる 全冷中では、冷し中華の起源に関して奥成達の「古代バビロニア起源説」と平岡正明の「ところてん起源説」との間で「バビてん論争」が戦われた(これ以外に小林信彦の小説「オヨヨ大統領」シリーズ発祥の「山の手線説」がある)。その結果、平岡正明が敗北を認め、自己批判声明を表明した。
古代バビロニア起源説によれば、小麦の原種にあたる二種類の種の交配によって生まれた小麦が、「小麦ロード」とも謂うべきルートを通って日本に伝承される過程で陰陽五行説を吸収することによって冷やし中華が生まれたとされる。ただし歴史的には、小麦文化が中国にもたらされて以降に「製粉」の技術により「麺の文化」が生まれ、それがマルコ・ポーロによってヨーロッパに逆輸入されたという説が普及している。
その観点からいうと、「ミートボール・スパゲッティは宗教観としては弱いのではないか」という批判もないではないが、ともあれ「インテリジェント・デザイン説(ID説)を公教育に持ち込むことを批判する」という点では評価されるべきものであろう。
「個人認証のための写真において、笊を被ってもよい」ことが認められていることも海外の一部ではある。ただし、スパゲティを茹でるための、鍋に入れて使う笊は日本ではあまり一般的ではないため、「ステンレス製の弁慶笊では駄目だろうか」といった疑問も、日本国内では呈されている。 これはけっこう深刻な問題であり、日本では「ちょんまげを結っている写真入りの運転免許証」を提示したところ、警察官が逆上したという話が実際にある(そのときはバイクに乗っていたそうで、ヘルメットを脱いだら気まずくなったという)。「無帽で」となると、鬘は「帽子」なのかということになり、「写真入りの社員証を見ると歴然とハゲ」という場合はどうなるのか、という話になる。
国際的にいうと、イスラム社会の一部では女性はブルカを着用して顔を隠さないといけないので、写真付きの免許証が発行できないために運転免許が取れなくなる。虹彩認証や指紋認証などの簡便な生体認証機器が普及すれば、こういった問題も解決するわけだが、「マイクロチップを埋め込む」みたいな話になると議論になる。

脚注[編集]