批判

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

批判とは、ある問題(あるいは課題、疑問・質問)提起に対する応答をいう。「クリティーク」という表現もあり、「正文批判」はテキストクリティークの訳語である。要するに漫才におけるツッコミである。
ときに「非難」「論(あげつら)い」「難癖」「因縁」などと解釈されて、その批判自体が問題とされることも頻繁にあるが、数学者や科学技術者にとっては必須栄養素(あるいは回春薬)であるとされている。佐貫亦男によれば、「生きている人間を『尊敬している』などと言ってはいけません」「師の頭を踏んづけて、その上に登ってゆくのが弟子の努めである」と明言していた。レオナルド・ダ・ビンチも、「師を越えられない弟子は『やくざ者(役立たず)である』」と述べているという。したがって、「弟子は師を批判的に乗り越える」という義務と責任にコミットされており、その責任を果たせない弟子は「一門の面汚し」とされて破門されるという話になる。
しかも、「PoP(表明セザル者ハ消エ去レ)」という言葉があり、沈黙することすら許されないため、「批判の道は地獄道」ともいえる。

概要[編集]

「対話」「円卓会議(ディスカッション[1])」「シンポジウム(一緒に飲み食いすること)」などの各種の形式によることも多く、いわゆる「学会」はその場を提供する組織であり、「ルールの範囲内では何をやってもよい」というレスリングの場である。
ウェゲナーの大陸移動説を潰しつづけ、「地球科学の発展を、一人で五十年間遅らせた男」として著名なサー・ジェフリースは、プレート・テクトニクス理論の精密化に貢献している。またフレッド・ホイル[2]は、ビッグ・バン理論に対抗して定常宇宙論を指示しつづけたことでも知られている。

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. 「歩きながらもディスカッション」という言葉もあり、師匠が相手でも本気で批判しないと、逆に失礼にあたる。
  2. 著書の「宇宙の本質」は名著であるが、「暗黒星雲」というSF小説もまた名作とされる。